20日の土曜日。ミモロの住む岡崎を流れる白川沿いを、お散歩するミモロ。
「あれ、なんかやってる…」
この日は、白川を使って、さまざまな種類のお茶席が設けられる「あかり茶の湯めぐり」が、白川を創る会、花園大学茶道部などにより行われました。
琵琶湖疏水から分流される白川は、祇園を経て、鴨川へと注ぎます。その川沿いは、柳並木や桜など、自然豊かな情緒ある道が続き、ミモロの大好きなお散歩コースです。
「あれ、川が堰き止められてる…」
白川の上流、琵琶湖疏水から分かれたばかりの部分は、かつて写真のように川に板を渡し、水をせき止め、プールとして子供たちが泳いでいたそう。昔、ここで泳いだことがあるという人は、この辺りにたくさんいます。
堰き止めた場所に、なにやら浮いています。「なんだろ?」とミモロは、立ち止まって見つめると…
上にのっているお兄さんが、「あ、ミモロちゃんだ~。前にもお茶席に来たよね…」と、覚えていてくれました。「それ、なあに?」とミモロ。「これ、浮かぶお茶席ですよー」「え~その上でお茶たてるの?」ペットボトルをたくさんつなげた筏。「乗ってみたい~」とミモロ。「いいですよ…ジャンプして…」「え~ちゃんと捕まえてね…」とミモロは、助走をつけて勢いよく川に浮かぶペットボトルの筏めがけてジャンプ。「はい、キャッチ!」さすがネコ、ジャンプは得意。無事にお兄さんがキャッチしてくれました。
「わー面白い…結構安定感ある…気持ちいい・・・」ミモロは、筏の端に乗って、気持ちよさそうに川風に吹かれています。
「夕方になったら、ここでお茶をたてるから、ミモロちゃん、また来てね…」「はい、絶対伺いまーす」というと、岸に近づいた筏からピョンっと岸にジャンプ。
「あとでね~」。お茶席が始まるのは、16時から。そして終了は21時です。夕方になったら、また…
手を振って、「またね~」と。
そして16時すぎ…ミモロは、再び,茶の湯集団鴨ん会が主催する『浮く茶室』を訪ねました。「あの~どうやって参加すればいいの?」と、ミモロ。
「まず、参加料600円を払ってください」と、ペットボトルの筏の上のお兄さん。ミモロは、いわれるままに、そばの人に600円を払います。浮かぶ茶席に、1度に参加できる定員は、3名。
ミモロは、待つことなく、筏の上に…。「靴は、岸で脱いで、筏に上がって…」と。「はーい」と、ミモロは、筏のそばで靴を脱ぐと、筏にピョンと乗り移りました。筏は、岸のすぐそばに…。だからさっきのようにジャンプする必要はありません。
ミモロともうひとり、筏に乗ると…。「では、岸から離れます…」と、筏は、ゆっくり岸を離れ、白川の中ほどへ。
そしていよいよお点前が
「わー動いた…面白い…」と、ミモロ。「あんまり筏の端っこにいかないようにね…・落ちちゃうといけないから…」
ペットボトルの筏は、まるでウォーターベッドに乗っているような感じ…。ちょっとフワフワしています。
「お菓子をどうぞ…」ミモロの前には、キンツバのお菓子が懐紙の上にのって…。「では、頂戴します…」お菓子をいただきながら、お点前を拝見するミモロ。
筏の上なので、お抹茶は、お水で溶きます。「これは冷茶用の抹茶で、水でもよく溶けるんですよ…」
じっとお点前を見つめるミモロ…
「お軸やお花もないけど…川の上というのが、なかなかのご趣向…」と。ほかの場所でも白川の上に床をだして、そこをお茶席にしてるところはありますが、川に浮かんでいるのはここだけ…。
「では、ミモロちゃんから、お茶をどうぞ…」「では、お先に頂戴します」
銀色の器は、陶器製…「あ、この頃こういう金属ぽい陶器、人気ですよね」とミモロ。銀釉をかけて焼いた器です。
「お抹茶の緑色がきれい…。水溶きのお抹茶も、まろやかなお味で美味しい…結構なお服かげんで…」とミモロ。
続いてお隣の方も…
川沿いの民家には、夜の灯りがともり、白川の情緒もいっそう。
「このまま筏に乗って、川下りしたい…」と思うミモロ。流れが穏やかな白川ですが、やはり地面の上とは異なり、微妙にゆれています。
「さぁ、もう時間…岸にもどりますよ~」と、筏をつなぐ紐を手繰り寄せて、ゆっくり筏を岸へと近づけます。
岸には、次に筏の茶席を楽しむ人が、数人待っています。「人気なんだ…」
「楽しかった…ありがとうございます」
ミモロは、お礼を言うと、白川沿いをトコトコと…。
「お茶席に参加しませんか~」法衣姿の方に声をかけられたミモロ。「今、参加したばかりです」
この日、白川沿いには、10のお茶席が設けられました。それぞれ趣向を凝らしたお茶席です。
たった1日のイベントでしたが、多くの方が参加したよう…。「京都って、いろんなところでお茶席やってるね…」とミモロ。
夜19時からは、「京都市美術館」の壁面で、プロジェクションマッピングが開催され、一度、夕ご飯を食べに家に戻ったミモロは、19時すぎに美術館へ。
「わーやってる…」夜の闇に浮かびあがる映像…。最近、いろんなイベントで目にする機会が増えました。はじめは、ただすごいと感激していた観客も、見る機会が増えるごとに、目が肥えて、「あれは、いいけど、これはちょっと…」など、なかなか厳しい批評家に変わりつつあります。京都では、二条城、上賀茂神社、府立図書館などでも、プロジェクションマッピングを見ました。映し出す建造物の形を活かした映像表現…「大理石なんかの白っぽい建物がいいみたい…そうなると~国会議事堂なんか大きくて、迫力あるよね~」とミモロ。さすがに国会議事堂は、無理じゃない…「オリンピックの時、やったら面白いと思うけど…」その頃には、また新しい技術が登場しているかもしれません。
20日、21日の週末は、京都岡崎エリアは、夜まで賑わっていました。「京都って、ほんといろんなイベントがあるね~」
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