ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「京もの認定工芸士」の若き陶芸家、柴田恭久さん、宮里絵美さんの工房へ。

2016-06-02 | ものづくり

京都はものづくりの町。歴史ある伝統工芸から、斬新なものまで、さまざまなものが生み出される町です。
ミモロは、そんなものづくりの工房を見学するのが大好き。「だって工房に行くと、その作家さんとお話できて、いっそうその作品のことがわかるんだもの…」と。

お店に並ぶ完成品では、十分に伝わらない制作過程の技や苦労などを知るのも、その作品をさらに意味深いものにしてくれます。

ある日、ミモロは、伝統工芸のイベントで知り合った陶芸家の柴田恭久さんと宮里絵美さんご夫妻の工房に伺うことになりました。

「ミモロちゃん、駅まで迎えに行きます…」と柴田さん。待ち合わせしたのは阪急京都線「桂駅」です。そこから柴田さんの車で工房までは約10分。工房は、町を見下ろす山の中にありました。
 
「ミモロのおうちあっちの方かな~」京都の西山は、近年、ものづくりの作家さんたちがアトリエや工房を構える芸術村になりつつあるのだそう。広いスペースが望まれる作家さんたちは、京都周辺の比延平や鷹峯、大原などで製作される方も多いのです。

「光悦も鷹峯に工房構えていたんだよね~。昔から作家さんは、京都の町中の雑踏を離れ、ものづくりに集中するために郊外に住むのかもね~」とミモロ。

夏は、涼しそうな西山ですが、冬は雪が積もり、町まで降りるのが大変なのだそう。

さて、今回お邪魔した工房は、若き陶芸家の柴田恭久さんと宮里絵美さんのご夫妻が制作に励まれる場所。

お二人は、それぞれ京都府立陶工高等技術専門学校を終了され、別の窯元でさらに技術を磨かれ、独立し窯を持たれていました。ご結婚と共に京都西山のこの地に、窯を開き、現在、同じ工房で作陶に励まれています。

京都でも注目の若手陶芸家で、京都府知事許可の京焼・清水焼「京もの認定工芸士」にお二人とも認定されています。
これは、京都府が、未来の伝統産業を担う若手職人から広く作品を募集し、その中で、特に技術に優れ、意欲のあるものに対し、授与される認定称号です。

広い工房では、それぞれ作陶にはげむコーナーが別に…。窯は共用なさっています。
 

まず、ミモロは奥の宮里絵美さんの作品が並ぶ場所へと向かいました。

 
「わ~素敵~なんか切支丹の器みたい…」とまずは第一印象を…。
艶を抑えた黒の器、そこに細かく鎖や金具のような模様が施されています。金彩鉄釉の器で、瓔珞の模様です、
「瓔珞って、観音様なんかが首に下げてるネックレスでしょ…」とミモロ。まぁ、それもありますね。
聖なる文様とも言われるものです。縁などの点々は、ひとつずつ細工しています。

 
「あれ、こっちは全然感じ違う…」こちらも宮里さんの作品。「三島輪花皿」と水滴です。「お皿付きだから、お醤油さしにもつかえそう…」

こちらは、表面に、ハンコを押して模様を作ります。
「これ押すの~」

「こんにちは~」とミモロが挨拶したのは、「灰被り小鳥水滴」。口の部分から水が出ます。


「いろいろ素敵なものがいっぱい…」と棚に並ぶ作品を夢中で見るミモロでした。


宮里さんの作品は、シルクロードをイメージさせるエキゾチックさがあります。
アンティーク家具のテーブルに置いても素敵…

では、続いて、柴田さんの作品へ…と、その前に…

「ミモロちゃん、コーヒー淹れますから、おやつにしましょ…」と柴田さん。「え?おやつ~」と工房中央のテーブルへ急ぎます。
 
「コーヒー豆もここで焙煎してるんですよ~」とコーヒー好きのお二人のこだわりが…。
チーズケーキとコーヒーを柴田さんの器でいただくことに…

「このお皿、チーズケーキ映えるね~。いっそう美味しそうに見える…」

ひと休みしたミモロ…では、おやつの後は、ゆっくり柴田さんの作品と作陶の様子をご紹介しましょう。


*「柴田窯」の詳しい情報はホームページで


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