「今日、宇治神社の還幸祭なんだって~」と、お祭り好きのミモロは、6月12日に、小雨の中、東京から来たお友達と一緒に、京阪電車に乗って宇治へと向かいました。
ミモロが住む下鴨からは、「出町柳駅」から、京阪電車に乗って「中書島」で、宇治線に乗り換えます。
「中書島」は、伏見の近く、「田植えした苗育ってるのかな~」と。そう、5月末にミモロは、初の田植え体験をした田んぼが、そのそばにあるのでした。
さて、宇治線は、隣りのホーム・・・「乗り換え簡単なんだ~」。電車好きのミモロは、運転士さんの後ろで、線路を見るのが大好き。しばらくして、「宇治駅」に到着。そこから目指す「宇治神社」は徒歩5分ほどの距離。
「なんか久しぶりに宇治川見た…鴨川より流れが激しいね~」夏は、ここで鵜飼も開催される川です。
鵜飼ができるというのは、水量がたっぷりあり、水深が深く船が運行できる川に限られます。嵐山の大堰川も鵜飼の名所。
「鴨川の鵜飼って聞かないよね~」。確かに、船の運航も今はなく、場所によっては、歩いて川が渡れますから・・・。
川沿いの遊歩道を歩いて、「宇治神社」に到着。
ここは、かつて応神天皇と、その皇子「菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)」の離宮もあり、皇子の死後、ご祭神としてお祀りしたのが、神社の始まりだそう。
なんでも、その菟道稚郎子命は、父、応神天皇に次の皇位を継ぐように定められたそう。実は、彼には、お兄さんの皇子がいます。できるだけ長く国を安定させるために、若い皇子に皇位を継承させ、その兄を後見にするという慣例から、応神天皇は、若い皇子を指名したのでした。でも、菟道稚郎子命は、年長者を敬う儒教を学んでいたので、「お兄さんが継ぐべき」と、応神天皇の死後、兄に皇位継承を促します。
ところがお兄さんは、「お父さんが決めたことだから…それにそれが慣習だからと」頑なに辞退。なんと皇位の譲り合いが始まります。
「え~そんなことあるんだ~皇位の奪い合いで問題になるのが歴史の常なんじゃないの~譲りあいで問題になるなんて…」とミモロ。
結局、なかなか決まらず、ついに菟道稚郎子命は、この離宮に移り、兄に皇位を譲るために自害なさったのだそう。
それで皇位を継承したのが後の仁徳天皇です。
「そんな謙虚な心をお祀りするために、神社できたのかもね~権力や地位にしがみつく政治家とは違って、国や民のことを思って身を引くって、立派だね~」と、ミモロ。最近のテレビのニュースの話題とは、異なる次元のお話です。
ちなみに菟道稚郎子命のお名前から、宇治とこの地が呼ばれるようになったとも…。「宇治の名前の由来って、神様のお名前なんだ~」
さて、境内には、神使いの兎が…。「あれ、手水も兎さん。よく龍が多いのに…」
ご祭神になられた菟道稚郎子命が、この地に宮を築くときに、道に迷われたのを、振り返りながら先導したのが兎。それで兎は、正しい道を示す神の使いとして、祀られるようになりました。
「八咫烏と同じだ~」とミモロ。
境内には、石段を登り、さらに本殿は、また石段の上に…。
「ここお神輿通るのかな~」なかなか急な石段です。そこはどうかな?拝殿までの石段は上ると思うけど…
まずは、本殿に参拝
みかえり兎の像にもお詣りします。
「ねぇ、本当にお祭りあるの~?」と静まり返り、人の少ない境内を見回してお友達が…。
「うん、あるはず…」とミモロもちょっと心配に。社務所の方に伺うと、「まだ、ここに神輿が到着するまで、2時間以上かかりますよ」と。「え?2時間…でも、やっぱりお祭りやってたんだ~」と一安心するミモロでした。
社務所には、いろいろなお守り。ウサギのデザインのものも…。
「ここおみくじかわいい~」みかえり兎のおみくじです。「欲しいなぁ~」とミモロ。はい、どれにするの…
並んだ兎からお気に入りのものを選びます。
「かわいいね~」と、すっかり気に入ったミモロ。またおみくじコレクションに新たなひとつが加わりました。
緑が美しい境内…ここに神輿が到着するには、まだ時間がかかります。
「あの~平等院行ってみたい…」とミモロはお友達に…「あれ?ミモロちゃん行ったことないの?」「あるよ。でも新しく塗りなおされてから見たことない…」「あ、私も...」ということで、「宇治神社」に神輿が到着するまで、「平等院」に行くことに…。
「どんな風に変わったのかな~。すごく鮮やかになったんじゃないかなぁ~」と、ワクワクしながら向かいました。
*「宇治神社」の詳しい情報はホームページで
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