ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「桂離宮」。現地での当日受付も可能に。より拝観しやすくなった「修学院離宮」「仙洞御所」

2017-01-22 | 歴史・史跡

「いまの時期なら、きっと拝観許可ゲットしやすいかも~」と。ある日、ミモロは、パソコンで宮内庁のホームページから、「桂離宮」「修学院離宮」「仙洞御所」「桂離宮」の拝観申し込み受付に入り、3日前の参観日に行けることになりました。
「わ~久しぶり~」と拝観許可をゲットできたうれしさでワクワクしながら「桂離宮」に出かけました。

拝観受付の方向に進むと、そのそばに特設テントがあります。「なんだろ?」と覗くと・・・
 
「拝観許可を持っている人は、奥に進んでください。ここは当日許可の申し込みブースです」と係の方?
「え?当日許可?そんなものあるの?」とミモロはビックリ。「はい、昨年から、今まで事前申し込みだけだった場所に、当日拝観許可が下りるようになったんですよ~」と。

今までかなり前から事前に希望日を往復はがきやパソコンで申し込まなればいけなかった「桂離宮」「修学院離宮」「仙洞御所」は、昨年から当日拝観許可の枠が設置されたのだそう(月曜休み)。すでに「京都御所」は、拝観許可の必要がなくなり、通年(月曜休み)いつでも拝観できるようになっています。

その当日受付枠は、60名~70名+キャンセル人数というもの。

「え~もう拝観許可いらないの?」と目を丸くするミモロ。
「ただ当日許可は、人数に限りがありますから、早めに来ないと入れない場合もありますよ」と。特に、春の桜や秋の紅葉シーズンは、当日拝観許可をゲットするには、、かなり前から並ぶ必要があるのだそう。
「でも、早く並べば拝観許可いただけるんですよね~」と食い下がるミモロ。「はい、そうですね」
この日も「桂離宮」では、1回の当日受付人数は20人ですが、ほかにキャンセルがでて、30名近くが事前申し込みなく拝観できました。

当日拝観許可の人数は、やはりその日の状況で変わるようです。詳しくは、「宮内庁京都事務所」に問い合わせることをおすすめします。朝9時から当日許可が下り、それをゲットするために、7時頃から並ぶ人もいるとか・・・。

「ということは、春の桜の仙洞御所を狙うなら、朝一度早めに現地に行って、当日許可をゲットしてから、またほかの場所を観光して戻ればいいんだ~」とミモロ、「そうですね~」と係の方。
ただし、すべての拝観時間に当日許可があるとは限らないのだそう。「う~ハイシーズンは、早朝に並ばないとダメかな~」

今まで、外国からお友達が来た場合、それに付き添いとして前日許可で入ったり、パソコンで申し込み、抽選に漏れたりしたミモロです。

冬の時期は、「桂離宮」「修学院離宮」など町から離れた場所の当日許可は、ゲットしやすいことがわかりました。
ぜひ、今まで拝観したことがない人は、チャンスです。

さて、今回のブログは、「冬の様子」をお知らせします。歴史的なことなど詳しい情報は、以前にも2回ほどブログで書いているので、そちらを見てください「ミモロ 桂離宮」で検索を

拝観は、グループで。グループの前後には、宮内庁関係者がしっかりガード。列を乱し、自由に歩くことはできません。毎回、50から60名が1グループです。
「いよいよ出発~」

「桂離宮」のコースは約1キロ。そこを1時間ほどで見学します。すでに出遅れているミモロ。
 「早めに歩いてください~」と最後尾の係員さんに催促されるミモロ。「やっと追いついた~」

まずは、正門の「表門」と「御幸門」へ
 
ここは天皇が入られる門。

そもそもここは、後陽成天皇の弟、八条宮智仁親王の別荘として創建され、その後、息子の智忠親王が受け継ぎ、お嫁さんの実家の加賀藩前田家の財政援助で、さらに洗練された山荘へと改築されます。

「修学院離宮も後水尾上皇が、お嫁さんの実家徳川家の援助で作ったんだよね~」とミモロ。そう、今に伝わる立派な離宮は、武家の財政的援助がなければ造営できなかったといえます。

敷地面積約7万平方メートル。桂川から引き入れた水が満ちる大きな池を中心に構成された回遊式庭園。そして随所に趣向を凝らした書院や茶室が点在します。

今は、冬の設え。
縄の結び方も趣が…。「ソテツのコートなんだ~」

「桂離宮」の楽しみは、その建築の見事さ。「一見質素だけど、すごく贅沢な素材や技法を駆使しているところがスゴイ!」
  

「いつも雅な生活してると、こういう素朴さがかえって趣あるって思うんだろうね~。そこが秀吉とは好みが違うところ」と思うミモロです。もともと質素な家で育った秀吉。生まれながらに御殿で育った親王。大人になって求める究極の建築物には、自ずと異なった好みが出るもの。

「絶対、こういうの秀吉さんは、好きじゃないよね」と思うミモロです。

現在修復中の「松琴亭」。池に張り出した足場の上を進みます。
 

立ち止まっては、景色を眺めるのが、「桂離宮」の趣向のひとつ。どこにいても、美しく完成された美がそこに。
 
「また遅れちゃった~ヨイショ~」懸命に歩くミモロ…係員さんも温かいまなざし。

「ここで休憩したんだ~」茶屋風の「賞花亭」は、夏に涼むための場所。
 「お茶をここでいただいたんだよね~ミモロも飲みたい~」
「え、もう行くの~?」
さらにお庭を廻ります.「あ、梅の花~」もう春は近くに…。
 

見学コースは有名な「書院」へと進みます。
 

そして最後は、茶亭の「月波楼」へ
 

「あ、元のところにもどっちゃった~」「はい、見学はここで終了です」

「わ~やっぱりここは何度訪れても素敵~。あれ、今日なら、もう1回見学できるかも…」
まだこの日は、当日拝観の枠が残っていました。「でもいいや~」とミモロは、家に戻ることに・・・。

「次は、仙洞御所に行ってみよう~当日拝観狙って~」と。

京都に暮らす人でも、拝観許可を申請するのが面倒で、行ったことがないという方も多いはず。
ぜひ当日拝観許可で、訪れてはいかがでしょ!

*当日参観枠の詳しい情報は、「宮内庁」のホームページに。毎日、どれくらい枠があるか提示されます。「宮内庁京都事務所参観係」075-211-1215



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