ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「伏見五福めぐり」。酒蔵が並ぶエリアにある弁財天をお祀りする「長建寺」

2017-01-09 | 寺社仏閣

1月1日から15日まで行われる「伏見五福めぐり」。「御香宮神社」「乃木神社」「大黒寺」をめぐり、「長建寺」にやってきました。

「大黒寺」から、伏見の酒蔵を並ぶ情緒ある町をトコトコ歩いて、「月桂冠大蔵記念館」の前を通って、壕川のところまで来ると、中国風の門が見えてきます。「あそこだ~」
  
「長建寺」は、真言宗醍醐派の寺院。ご本尊は、鎌倉時代後期の作と伝えられる弁財天です。
お正月の15日間のみ御開帳が行われます。

さてこのお寺ができたのは、元禄12年(1699)。13代目の伏見奉行 建部政宇が、伏見町の開発を進めたおり、深草大亀谷の即成就院から塔頭を分離して創建したそう。
京都で、ご本尊が「弁財天」というのは、このお寺だけ。

  
「お詣りしよう~」と深々と頭を下げてお詣りします。


「おや、かわいい参拝者~」とご住職。「あの~前にも桜の時期に来たことあります」とミモロ。
境内には、桜が多く、伏見の町の桜の名所のひとつです。

「あんた~え~着物着てるなぁ~」「はい、どうも…お正月なんで晴れ着着てきました」とちょっと自慢げに袖をヒラヒラさせるミモロ。「う~なかなかえ~着物や。祇園辺りの観光客の着物より上等やなぁ~」と。「比べないでください…これ特注ですから…」と、ちょっとムッとした顔に。「よう似合うとる~。かわいい写真撮れたら見せてや~」と言われ、再び笑顔で「は~い」


ミモロがお話していると、次々に「伏見五福めぐり」の大きな色紙をもった人が訪れます。

お堂の横には、伏見の名水といわれる「閼伽井」の湧水が…。
「伏見って、いろんなところに美味しいお水が湧きだしてるんだ~」と、ひしゃくに水を掬い、喉を潤します。

そしてそのそばには、不思議な形の石も…
「これヘビ?」ミモロはヘビと思ったのですが、実は「蛙石」(かえるいし)なのだそう。

「あ、お花咲いてる~」山茶花でしょうか?


境内にある石灯籠は、創建者の建部政宇が奉納したもの。
「長建寺って名前、建部さんが、長寿でありますように~という願いが込められた名前なんだって~」

「あれ?あそこは何?」
ここは「みくじ舎」以前あった梵鐘を再興したもの。昔は、この鐘をついて、周囲に時を知らせたのです。
戦時中に前のは、供出させられたのだそう。「知恩院や豊国寺ぐらいの大きな鐘だと、運びだせなくて、供出を免れたのにね~」とミモロ。

ここは、おみくじが有名なのだとか。ミモロ、おみくじする?「う~いい…ミモロ、かわいい動物のおみくじが好きなの~」と。ここは「和歌みくじ」。和歌の言葉でその人の運気を説明します。


「お腹空いた~」と突然言い出すミモロ。そういえばランチしてないね~。では、そろそろ帰りましょう。

再び門のところへ。
 
唐風の門は、竜宮門。よく見るととても凝った造りです。彫刻が門を飾っています。

「ねぇ~浦島太郎が行った竜宮城って、中国にあるの?日本のお城じゃないもの~」とミモロ。
え?そういわれれば~。確かに・・・・おそらく浦島太郎のお話の挿絵を描いた人が、異国情緒を出すために、日本とは違った世界のお城を想像して描いたんじゃないの?その当時は、中国以外、ほかの国のお城の形、知らなかっただろうし~。中国にあるってことじゃなくて、別世界を、表現しただけ…。
「そうなの~?」と、半信半疑のミモロ。まぁ、私の解釈ですが…。

お寺の前には、伏見らしい酒蔵の景色が広がります。


さぁ、お昼ご飯食べに行きましょ・・・。


*「長建寺」京都市伏見区東柳町511 075-611-1039 拝観時間:9:00~16:00 京阪「中書島駅」徒歩7分


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コメント (1)
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