「伏見の五福めぐり」で、酒蔵が並ぶエリアにある「長建寺」を訪れたとき、参拝を終えて、お腹が空いたミモロは、伏見の大きな商店街「大手筋商店街」へ入ろうとしたときです。
「あ、うなぎだって~。最近食べてないなぁ~。まぁ、うなぎのかば焼き、値段高いからね~」といいながら、1軒のお店に足を止めました。。(すみませんね~おごちそうできなくて~だって、うな重って、京都の有名店で食べたら4000円もしたんだもの…)
ミモロが足を止めたのは、「うなぎ料理 うな富」というちょっと古めかしい感じのお店です。
「うな丼1100円だってよ~」と、お店の前のお品書きをみて…。
「うなぎ食べたい~」との願いで、お店の中へ。
「なんか懐かしい雰囲気が漂うお店だね~」と、店内をキョロキョロ見回します。
昭和30年代にできたお店で、かつて伏見には、何軒かうなぎ専門や川魚専門店があったそうですが、今は、その多くが姿を消し、その当時からあるのは、この店だけだそう。ご店主のご夫妻が、創業当時からの味を守ります。
「昔は、よく近所の蔵元のご主人なんかが、食べにいらしたんですよ~。え、最近ですか?もう世代交代されていらっしゃるでしょう」とご主人。伏見は、銘酒の産地。酒を飲みながら、食べるうなぎのおいしさは格別のはず…。
「ここのうなぎ、腹開きですか?」とミモロ。「はい、もちろん京都ですからね~。関東のように背開きで蒸したうなぎではありませんよ」と。そしてもちろん国産のうなぎです!」ときっぱり。
ミモロ、なんにするの?「え?う~1100円のうな丼と1400円のうな重とどっちにしようかな~?」と、出されたお茶を飲みながら、迷っています。
その違いは、容器が丼になるか、重箱になるかの違いと、後はうなぎの大きさの差です。
「え~い、うな丼にする~。うな丼ひとつお願いします」と、心を決めて注文します。
「大きな蒲焼~あんなの食べたいなぁ~」と、店内に飾られた額を見て…。ミモロ、期待しすぎちゃダメ。うなぎ高いんだから…。
やがて、ミモロの前に丼が運ばれました。お盆の上には、丼とお吸い物、香物がのっています。丼の蓋を開けると、うなぎの蒲焼が2切れのっています。
「う~思ったより、ちょっと小さい・・・やっぱり1400円のうな重にすればよかったかなぁ~」と、ひそかに思うミモロです。「でも、いい香り~クンクン」ミモロの鼻を、香ばしいたれの匂いが…。
創業当時から、大切に守り続けるうなぎのたれです。
「いっぱいたれがかかってる・・・」ミモロは、お箸で、うなぎを小さく切り分けては、たれのかかったご飯といっしょに、いつもより時間をかけて味わっています。
「久しぶりのうなぎだから、ゆっくり味わわないとね~」と。
昔から、うなぎは高かったけれど、最近は、その漁獲量の少なさと、中国などの需要の多さから、価格は高騰し、いっそう手が届かなくなりました。、
なかなか気軽に、口に入らなくったうなぎですが、土用の丑の日」には、今も大勢の人がうなぎを食べに訪れるそう。
「その日は、ずっと満席になって、大変なんですよ~」とご主人。
「1100円で、うなぎ食べれるお店って、そうはないね~」とミモロ。
この価格を続けるのは、なかなか大変…。
おみやげのうなぎもあります。数年前より、ちょっと値上げしただけ。
「うなぎ好きだから、もっと頻繁に食べたい・・・」と思いながらも、「土用の丑の日」か、浜松に行ったときしか、食べないもの・・・になりつつあるうなぎです。
「ごちそうさまでした~」と、挨拶してお店を後に…。
*「うなぎ料理 うな富」京都市伏見区東大手町784-2 075-606-3178 京阪電車「伏見桃山駅」徒歩3分。伏見大手筋商店街そば。 11:00~20:00 水曜休み
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