新年になり、ミモロが毎年初詣に伺うのは、五条通に近い「六波羅蜜寺」です。
ミモロが到着したのは、すでに16時すぎ。
「午前中は、『箱根駅伝』応援してたから…」、それから着物を着て出かけるので、少し遅くなってしまいました。
「あけましておめでとうございます!遅くなっちゃって~」とミモロは、真っ先に、境内の「弁財天」さまのところへ。
「よかった~まだ、残ってて~」弁財天さまの前には、稲穂の束が積まれています。
正月三が日に限り「六波羅蜜寺」では、毎日先着2000名に「弁財天吉祥稲穂授与」が行われるのです。
「あ、ミモロちゃん~。お参りに来るの待ってましたよ~。はい、どうぞ~」と僧侶の方々に稲穂をいただきます。
京都に暮らし始めてから、毎年のように訪れて、すでに皆さんと顔なじみのミモロ。
「お正月、ミモロちゃんに会うの楽しみにしてるんですよ~」「え~うれしい~」とミモロも満面の笑み。
「あの~今年もお願いしていいですか~」とミモロ。「はい、特別ね~」とミモロは、抱っこされて、なんと弁財天さまのすごそばに。
金色に輝く弁財天さま。あまりのまぶしさと神々しさに目もくらみそう・・・。
「う~パワーが~」と、どうも弁財天さまからミモロにパワーがチャージされているよう。緊張した顔でおそばに立たせてもらうミモロです。
「あけましておめでとうございます!これでまたミモロちゃんの1年は、金運もアップ。女子力もますますアップしますよ」と、ありがたいお言葉をいただきました。
「ところでミモロちゃん、年末の『空也踊躍念仏』も参拝されてましたね~。一番前にいたでしょ!」と、「そう、わかっちゃった~。初めは後ろにいたんだけど、気づいたら前に座ることになってたの~」「それも、お導きでしょ~」「そう?ありがたいね~」と手を合わせるミモロです。
ところで、ここは、日本最古といわれる七福神めぐり、京都の「都の七福神めぐり」の弁財天さまです。江戸時代から流行した七福神めぐり。正月の期間は、それぞれでいただく御朱印を1枚の色紙に納める通常の七福神色紙とは異なったデザインのものが、登場します。
「松ヶ崎大黒天」「ゑびす神社」「赤山禅院」「革堂」「東寺」「萬福寺」「六波羅蜜寺」を廻り七福神にお詣りする「都の七福神めぐり」。京都各所に点在しているので、「1日で全部まわるの大変なんだよね~」と。
でも、バス会社や旅行社が企画する「七福神ツアー」もあり、バスで全部お詣りできるのだそう。ミモロがお詣りしているときも、次々にグループツアーの人たちがお詣りなさっていました。
正月の時期に、この七福神を巡る参拝者は、個人、団体を含め、毎年、約3000人にものぼるそう。
御朱印をいただくのにもかなり時間がかかるので、グループツアーの方々は、全部お詣りをした後で、あらかじめ御朱印が押された色紙を頂戴できるシステムになっています。「御朱印の順番待ってたら、とても1日では回り切れないものね~」とミモロ。以前、ミモロも七福神めぐりをやったことがありますが、そのときは、全部集めるのに、約3日間かけました。
初日は、「六波羅蜜寺」からスタートして近くの「ゑびす神社」へ。それから寺町の「革堂」へ。
2日目は、京都の北方に位置する「赤山禅院」と「松ヶ崎大黒天」へ。
最終日は、宇治の「萬福寺」へ。そこから戻って「東寺」で完了。
電車と自転車で廻った「都の七福神めぐり」でした。
さて、話を「六波羅蜜寺」に戻しましょう。
ミモロは、いただいた「弁財天吉祥稲穂」を持って、そこに吉祥の品々を付けてもらうために、仮設テントへ向かいます。
「今年はどれにしようかな~」
「福を集める熊手・・・福徳鈴、福徳袋・・・どれにしよう~」と迷っています。
吉祥の品々は、ひとつ500~2000円。「たくさん付けたいけど、お小遣いなくなっちゃうし~。でも金運アップするから、先行投資になるかな~」と、ブツブツつぶやきながら選びます。
結局、今年は、熊手と金色の俵などをつけることに。「ほら、いいでしょ~」
両方とも、金運を招く品々。「だって~なかなかお金たまらないんだもの~」とミモロ。
「ネコに小判って思われてるのかなぁ~。いろいろお金必要なネコにいるのにね~」
豪華になった稲穂をもって、境内の奥へ。
そこでは、「皇服茶」が300円でいただけます。
「これ飲まないとね~」
茶碗の中には、結んだ昆布と梅干が入っています。
それを飲み干したミモロ。お茶と一緒にお守りもついています。それを懐に入れて、ミモロは、参拝を続けます。
「銭洗い弁財天さまにもお詣りしなくちゃ~」
小銭などをザルにいれて、弁財天さまの前のお水で清めます。それを500円で守り袋に入れてもらいます。
「かわいいチャームもついてるの」お財布などにつけるお守り付き。オレンジ色の守り袋にいれたお金は、それがお友達のお金を呼び込んでくれるそう。
「あ、本堂にお詣りするの忘れてた~」「ゴホゴホ~」お清めのお線香にむせるミモロ。
年末にも参拝した本堂へ。再び1年の平穏を祈ります。
「牛さんにも挨拶しないとね~」体の痛い所を癒してくれる「なで牛」にもご挨拶。
みんなの痛みを体に受けて癒してくれる牛。「牛さんも、体大切にね~。みんなの痛み背負ったら大変でしょ…」と牛の体を優しくなでるミモロです。チュッ、「ありがとうミモロちゃん~」とお礼のキス。「くすぐったいよ~。舐めないでよ~」
人には、聞こえない会話が交わされているようです。
「全部お詣りしました~。本当にありがとうございました」と再び弁財天のところにいらっしゃる皆様に。
「ホント、毎年、京都でミモロちゃんに会うの楽しみにしてるんですよ~。また来年ね~元気でね~」「はい、また来年ね~」と、年に1度お目にかかる僧侶の方と、手を振ってお別れします。
ミモロは、姿が見えなくなるまで、何度も振り返っては手をふります。「バイバイ~またね~バイバイ~」
いつもほんのわずかな時間でも、心に深く残る出会いなのでした。
「弁財天吉祥稲穂」の授与は、3日の夕方16時ごろまで。稲穂がなくなり次第終了になります。
ぜひ、お早目に~
*「六波羅蜜寺」の詳しい情報は、ホームページで
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