7月15日まで「千本ゑんま堂」(引接寺)で行われている「風祭り」。
梶の葉にお願いごとを書いて、ご祈祷をしていただき、祈願します。
そして、その後は、本堂のそばの建物へ。
「聞香って、昔やったことあるけど…最近、やってない…ちょっと緊張しちゃう~」とミモロ。
聞香は、香木を香炉で焚いて、その香りを楽しみ、また、嗅いだ香りを当てるという、大人の雅な遊び心を楽しむもの。平安時代には宮中で盛んに行われ、室町時代には、上流階級の嗜みのひとつとして発展します。
奥のお座敷の床の間には、聞香の道具などが並んでいます。まず、それを拝見・・・。
「これ、源氏香のこと書いてある扇子だ~」
「どうぞ、お席についてください~」とのご案内で、ミモロたちは、立礼のお席に入ります。
まずは、お香の聞き方(お香では嗅ぐとは言わず、香りを聞くといいます)を教わります。
「あ~するんだ~」と真剣に、ご住職の所作を見つめるミモロです。
香炉の炭を仕込んで、温められた灰の上に、小さく切った香木をのせて、かすかに立ち上る香りを聞きます。
「香炉は、手にのせて、こうように回して・・・そして3回、香りを聞いてください…」など、やり方をわかりやすく教えていただきました。
「なんか茶道みたい…」。いよいよミモロの前に香炉が回ってきました。クンクン・・・「いい香り~」
ミモロ、そんなに鼻近づけちゃダメ~。
この日は、3種類のお香が焚かれ、その香りを記憶します。
いよいよ、この日に当たる香りが焚かれます。
ミモロのところに回ってきた香り。「クンクン・・・」何番目の香りかわかった?「う~ん、う~ん」と唸るミモロ。
全員に当てる香りが回ったところで、正解発表。「どの香りかわかりましたか?」「う~ん、たぶん・・・」とミモロは、2番目の香りをイメージします。「はい、正解は、2番目の伽羅の香りです。当たりましたか?」「わ!当たった~」と喜んで手をあげるミモロ。「わ!ミモロちゃん、わかったんだ~」「はい」と満面の笑みのミモロ。「だって、ミモロ、ネコだもの…」と心の中でつぶやきます。
風の香りを楽しむという趣向の「風祭り」の聞香。とても素敵なひと時でした。
「今日は、ありがとうございました。とてもいろいろな経験させていただけて~」とお礼を言って、席を立つミモロです。
そして帰りに、気になっていたものを…それは、「千本ゑんま堂」オリジナルの閻魔大王のおみくじです。
「みんなお顔違いますから、お好きなものを選んでくださいね」といわれ、ミモロは、「閻魔大王だから、一番怖いお顔してるのにしよう」と、じっと見比べ、眉毛の太くて怖いお顔を探しました。
お寺を後にしたのは、すでに20:30を回った時刻。
辺りは、すっかり夜の闇に包まれて、本堂からの光だけが浮かび上がっています。
京都の夏・・・人で賑わう「祇園祭」が有名ですが、静かに過ごす素敵な体験ができるところもほかに…。
「今日、ここに来てよかったね~」とミモロ。この夜の「風祭り」の参加者は、全部で5人。
「梶の葉祈願」や、ライトアップされたご本尊の閻魔大王の御開帳、そして香りを楽しむ「聞香」と、心鎮まり、浄められるような時間を過ごさせていただきました。
「千本ゑんま堂」の「風祭り」は、7月15日までです。ぜひ、一度、参加してはいかがでしょ?
「あ、お月さま~」夕方の激しい雨が嘘のように、空には、丸い月が輝く七夕の夜でした。
*「千本ゑんま堂」の詳しい情報はホームページで
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