ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

大阪船場にあるレトロな「芝川ビル」とベトナム料理店「RIVE  GAUCHE」

2017-12-13 | 国内旅行

ある日、ミモロは、久しぶりに大阪でお友達と会うことに。「ミモロちゃんは、京阪電車で京都から来るでしょ。だから便利な淀屋橋の近くのレストランで会いましょ」と。

ミモロが向かったのは、淀屋橋駅から徒歩1分の「芝川ビル」の地下1階にあるフランス風ベトナム料理の「レストラン リヴ ゴーシュ」です。

 
「え~こんな素敵なレトロなビルにあるんだ~」ミモロは、お友達が待つ店内へ。
 
「ごめんね~遅れちゃって~」とミモロ。実は、待ち合わせの時間に間に合うように出かけたのに、淀屋橋駅で迷ってしまったのでした。
「なんて素敵な雰囲気のお店なんだろ~。このレトロな感じいいなぁ~」と。

ベトナム料理といえば、生春巻きやフォンくらしか知らないミモロ。お友達が選んでくれた料理は、初めて食べるものばかり。
 
サイゴン風揚げ春巻きや鶏のつくねのレモングラス串焼き。「ソースが美味しいんだよね~」
 
青パパイヤのサラダや五目焼きビーフンも食べました。「どれも美味しいね~。なんかあっさりしたお味で、食べやすい」とすっかり気に入った様子。

久しぶりに会ったお友達との楽しい会話。そして美味しいお料理と、素敵な時間を過ごしたミモロでした。

お腹がいっぱいになったミモロは、お店の外へ。
 「このビルすごく素敵だね~、なんか歴史を感じる」と、建物に興味を抱き始めました。

さて、この「芝川ビル」は、船場では有名なビル。昭和2年竣工のビルは、国の登録有形文化財です。
  
「ちょっと中に入ってみよう~」と、ミモロとお友達は、ビルのエントランスから中へ。
外壁、柱などに施された彫刻なども見事です。
「あ、このデザインも面白い」「まるでインカやマヤの文様みたい~」

では、少しこのビルのお話を…。
ビルの施主は、江戸時代、呉服商や唐物貿易などで財をなした豪商の芝川家の4代目当主の芝川又四郎。
建築に強い興味を抱いていた又四郎は、関東大震災で多くの家屋が崩壊したことから、耐震構造の丈夫な建物を目指し、鉄筋コンクリートのビルを建設します。それがこのビル。施工は、竹中工務店で、設計は、当時活躍した建築家本間乙彦が意匠設計を、また渋谷五郎が基本設計と構造設計を担当しました。

鉄筋コンクリート造地上4階地下1階の建物は、木造家屋がほとんどだった船場で、注目を浴びたビルでした。又四郎は、このビルを当初、すべて自家用の施設として使うつもりでしたが、いかんせん大きく、あまりに使わないスペースがあったため、教育にも関心を抱いていた又四郎は、「芝蘭社家政学園」という料理や裁縫などを教える花嫁学校を開校します。そこには、大阪のお嬢様たちが大勢通っていたのだとか。
 
ビルの階段の壁には、その当時の様子を伝える資料や写真が展示されていました。
 

現在、建物は、レストラン、ファッション雑貨ショップ、バー、カフェなどが入っていて、大阪の若者に人気なのだそう。
「どこもやってない~」 すでに夜8時過ぎ・・・どこのショップも閉店時間でした。残念。

本当に建物の意匠など、細部にまでこだわりを感じさせる造りです。
    
「絶対、今度、昼間に来ようね~」とミモロ。

ほとんど大阪を知らないミモロにとって、近いけど遠い大阪。
でも、今度また散策しましょうね。



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