12月23日の天皇誕生日の祝日は、京都各所で、さまざまな祭事やイベントが行われる日。ミモロは、今年、真言宗の「千本ゑんま堂(引接寺いんじょうじ)」に向かいました。


この日は、毎年「小野篁忌厳修(おのたかむら きげんしゅう)」という小野篁の命日に行う「除災招福」のご祈祷が行われるのです。
小野篁は、平安初期の歌人であり文学者。遣唐使の副使に任ぜられますが、大使の藤原常嗣とのいさかいがもとで、隠岐へ流罪になります。2年後、嵯峨天皇により放免となり、京都に呼び戻され、中納言に任ぜられます。

「あれが、小野篁さんの像・・・今日は本堂にいらっしゃるんだ~」とミモロ。そう、いつもは本堂に隣接する別のお堂にいらっしゃいますが、この日は、本堂のご本尊閻魔さまの前に。閻魔大王の像は、仏師、定勢の作と伝えられます。
小野篁は、身長188センチという堂々とした体格で、しかもイケメンだったそう。しかも武芸百般に秀でた人物で、宮中では、私事をはさまぬ高官であったそう。そんな彼には、さまざまな伝説があります。それは昼間は宮中に務め、夜は、井戸を通って地獄に赴き、閻魔大王のもとで裁判の補佐として働いていたというもの。
特別なパワーをもつ小野篁を示すのが、その立像で、袖が左右に上がっているのは、彼のもつパワーの強さによるものと言われます。
さて、「千本ゑんま堂」では、本堂で護摩祈祷が行われていました。


本堂に響く太鼓の音。それに合わせ、般若心経など御経が唱えられます。


護摩木を火に入れ、ご祈祷します。「なんか迫力あるね~」とミモロは、じっと見つめます。

ご祈祷が終了すると、庵主さまから「本日は、御参拝ありがとうございました。篁卿のご祭神は、応神天皇の御代に日本で初めて餅付きをした米餅搗大使主命(たがねづきおほおみのみこと)で餅付きの神様として崇められています。その由縁で、神仏にお餅をお供えするようになったといわれています。本日は、御寄進いただいたお米でついたお餅をお供えいたしております」とのお話が。
そして「本日はよくお参りくださいました」と、参列者ひとりひとりに庵主さま自らお供えしていたお餅をお下げ渡しくださいました。
「はい、ミモロちゃん、よくいらっしゃいましたね~。どうぞ」とミモロにも。

「いただいちゃった~」


「これいただくと、きっと除災招福になるんだね~」大きなお餅に感激するミモロです。
それを包んでいた紙には、お寺の縁起や小野篁に関する説明がありました。

護摩祈祷をしていた火も落ち着き、すべての護摩木が浄められていました。


「え~頂いていいんですか?」とミモロは、護摩祈祷が行われた火のまわりに立てられていたご幣をいただくことに。
「それ、家の高い所にお供えしてください。除災招福になりますよ」と言われ、「ありがとうございます」大喜びのミモロです。
実は、2018ミモロカレンダーの7月は、「千本ゑんま堂」の梶の葉祈願の写真なのです。そのご縁で、カレンダーをおいていただいています。ぜひ初詣の折に、お求めください。

「あ~今年も、あと1週間なんだ~。早かったな~。閻魔様、ミモロ今年、いい子だったと思うんだけど~。来年も見守ってくださいね~」とお願いしました。

地元の参拝者が多い「千本ゑんま堂」の「小野篁忌厳修」。京都の年の瀬に、心を落ち着かせ、1年を振り返るのにふさわしいものでした。
*「千本ゑんま堂」の詳しい情報はホームページから

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