ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

関西を中心に活躍する陶芸家の作品が並ぶ、「うつわの店 若葉屋」

2017-12-16 | お気に入りの品

京都の町歩きで、ミモロが気に入っている通りは、三条通。この日は、烏丸通を西に向かい、西洞院通近くまで歩きました。目指すは「うつわの店 若葉屋」という器屋さん。
  
「なんか洒落た雰囲気の器屋さんだね~」と、実は、以前、前を通って気になっていたのです。

さっそく店内へ。
 
「わ~いろいろな器がいっぱい~」古い書棚やタンスを什器にした店内は、モダンな中に、どこかクラシックな感じも漂わすおしゃれな設え。

 
店内のあちこちを歩きまわって、ひとつひとつ作品を見てゆくミモロです。
 
「あれ~もしかして、ミモロちゃん?」とお店の方が声を…。「あ、はい、ミモロです」「ブログ見たことあるんです~」そう、ミモロをご存じのお店だったのです。「わ~来てくれたんだ~。うれしい~」と言われ、初めてのお店に入る緊張感が吹き飛びました。(ミモロも初めてのお店に行くときは、ちょっと緊張するのです)

お店のオーナーさんは、高山尚希さんと真希子さんご夫妻。「まぁ、お茶でも、どうぞ~」と言われ、寛ぐミモロ。
「お茶いただきます」

さて、この器のお店ができたのは、2016年のこと。「以前は、100年ほど化粧品のお店だったんです」と尚希さん。
実は、「若葉屋」4代目で、この場所で、生まれ育ったそう。東京で仕事をしていたときに、家の事情で、京都に戻ることになりました。「京都で暮らすのは、むしろ私の方が積極的だったかも~」と奥様の真希子さん。

時代の流れで、このエリアの三条通も次々にお店が変わり、マンションなども目立つようになりました。
「昔は、この辺りは、商店街があったんですよ~。その中で、化粧品店やってたんです」と尚希さん。「資生堂なんかのお店ですか?」とミモロ。「そう、京都では、おそらく一番最初にできた化粧品店だったかもしれません」と。「そうだよね~100年前でしょ」とミモロ。

器のお店を始めたのは、化粧品の販売店のニーズの減少や住民の変化で業態の変更が必要だったことと、尚希さんのおじさまが陶芸家で、化粧品店の時から店の一角に作品を置いていたことから。「若葉屋」という屋号を引き継ぎ、新たなスタートを切ったのです。

このお店の始まりとなったのは、京都府立陶工職業訓練校成形科を修了し、その後、宇治の陶房で勉強なさり、独立した陶芸家 高山正道さんの作品です。
 
「すごく使いやすそうな器ですね~」とミモロ。「そう、どんな料理も似合う器なんですよ~」と真希子さん。
お店を始めた当初は、高山正道さんの作品だけだったそう。その後、いろいろな作品展や手づくり市などで出会った陶芸家さんたちの作品が増えて、今や20人ほどの陶芸家との付き合いがあるそうです。

高山さんご夫妻が選ぶのは、料理をするのが楽しくなるような器です。「なんか渋い感じの器が多いですね~」とミモロ。「そう、よく言われます」と真希子さん。料理が映える器です。

 
これは、奈良に窯をもつ 見野大介さんの作品。

女流陶芸展で受賞経験のある松本郁美さん。

独特のブルーの色が美しい川戸圭介さんなど、若手陶芸家の作品も多く並びます。

またベテランの吉井史郎さんの作品も並びます。


「なんかいいな~こういう雰囲気~素敵な器なら、美味しくいただけるもの~」とミモロ。


「あ、植木鉢もあるんだ~」
「クッキーもある~」
高山さんご夫妻が大好きなショップのお菓子も。そのお菓子を買いに来るご近所の常連さんも。
器を前に、いろいろなお話をするのが、楽しみというご夫妻。

「また、遊びに来ていいですか?」と居心地のいいお店が気にいったミモロ。
「はい、もちろん、また来てくださいね」「バイバイ、またね~」とミモロの姿が見えなくなるまで、見送ってくださいました。

このお店のファンは、若い人からご高齢の方まで幅広く、お気に入りの器を見つけるのが楽しみという人が増えている注目のお店です。

*「うつわの店 若葉屋」京都市中京区三条通西洞院西入る塩屋町53  075-221-0467 営業時間10:00~19:00 水曜休み 地下鉄烏丸線 烏丸御池駅6番出口より徒歩5分



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