「今年も、干支の土鈴、いただきに行かなくちゃ~」と、ミモロは、清水寺に通じる二寧坂へと向かいます。

清水寺への参拝者が、年間を通じ大勢通る坂道は、初詣ということもあり、この日も身動きが大変なほどの混雑です。
「こっち、こっち・・・」とミモロは、人の波をぬって前へと進みます。

お店の中に入ると、そこでは御所人形作家の島田耕園さんと息子さんが、干支の土鈴づくりの真っ最中。

「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」とご挨拶。「はい、今年もよろしくね~」と島田さん。

御所人形は、江戸時代に創作された、ぽっちゃりとしたお顔と体、小さな目と口の愛らしい幼児の姿のお人形。京都の御所の方々に愛され、上洛した大名などに、贈り物の返礼として贈られたといわれる人形です。
毎年、新年になると、その年の干支の土鈴を製作する島田さん。ミモロも京都に暮らし始めてから毎年、その干支の土鈴を求めています。
「わ~今年の戌もかわいい~」

愛らしさの中に、上品な雰囲気を漂わす独特の島田さんの干支の土鈴は、毎年、全国から待ち望む人が訪れる人気の品。「ミモロ、年末に予約したんだ~」と。「はい、ミモロちゃんの分、とってありますよ」と包みを受け取りました。
店内には、鏡餅・・・

外国人観光客が店の中を珍しそうに眺めては、写真を撮っています。
「ミモロちゃん、あれなあに~」とお友達のクマのハンスくん。実は、今年のお正月、ドイツから来たハンスくんも、東京からのお友達といっしょにミモロは、案内しています。

店に飾られた不思議なもの。「なんか宇宙人の手みたい…」とハンスくん。
「あのね、これは仏手柑っていう果物で、みかんの仲間なんだよ~」

そう、原産地は、インド北東部。仏様の手に見えることから、この名で呼ばれています。英語名もfingered citron。でもみかんのように食べる果肉はなく、マーマレードや砂糖漬けにされるそう。仏様の手というありがたいイメージから、京都ではお茶席やお正月に飾られています。
「これだけ細かい指が均一にある仏手柑ってすごく珍しい・・・貴重なもの。すごくキレイ~」と感激するミモロ。その横で、よくわからないという顔つきのハンスくんです。
「干支の土鈴、ありがとうございました。今年もどうぞよろしく~」と挨拶すると「さぁ、次行くよ~。今日は、忙しいんだから…」とお店を後にするミモロです。この日は、1月2日で。昼過ぎまで、ミモロは、「箱根駅伝」を見ていたので、出発が遅くなってしまうのでした。「もっと早くお家でれば慌てなくてよかったんじゃないの~」とハンスくん。「ダメ~箱根駅伝見逃せないもの・・・」と東京生まれのミモロは、生まれてからずっと見逃さないお正月の番組です。

ミモロは、清水寺には、参拝しないで、山を下ります。その途中、「京ゆば工房」の香月さんに新年のご挨拶。

「わ~おいしそう…」と目を輝かすハンスくん。「あけましておめでとうございます。忙しそうだから、また今度ゆっくり来ます」とご挨拶だけして、生ゆばが食べたそうなハンスくんを引っ張るように、次の目的地「六波羅蜜寺」へと急ぎます。
「もう、もっと早くお家でれば、このゆばも食べられたのに~」と未練タラタラのハンスくん。

「早く~こっちこっち・・・」とミモロは、ドンドン進みます。「待ってよ~」着なれない袴姿のクマのハンスくんは、人ごみでミモロを見失わないように必死に後を追います。
*「御所人形 島田耕園」の詳しい情報はホームページから

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