[もうすぐ粟田神社のお祭りだね~」と、ウキウキしているミモロ。毎年、なんらかの形で参加しているミモロです。
10月12日の神賑行事では、境内でウエスティン都ホテルの夜店で、カレーや焼きそばなどを食べたり、石見神楽が奉納されたり、さらにくじ引きが行われたりと、盛りだくさん。「今年も、すごい賞品があるらしいよ~」とくじ引き大好きなミモロは、ワクワク。

13日は、夜渡神事。「知恩院」の僧侶と共に、瓜生石のところで行う神仏合同の祭典が行われます。大燈呂が夜の町を巡行。
そして14日は、氏子町を剣鉾と神輿が巡る神幸祭です。
15日は、例大祭は、抹茶の接待があり、式包丁の奉納が…。
「京都らしいお祭りなの~すごい歴史があるんだから~」
さて、この日、ミモロは、夜に「粟田神社」を訪れました。


石段を上って境内へ急ぎます。カ~ン、カ~ンと鈴の音がミモロの耳に届きます。

境内では、剣鉾の差し上げの練習が行われています。剣鉾は、神輿の前に氏子町を浄めるもの。「祇園祭」の山鉾巡行も同じ役割です。
「ミモロちゃん、こんばんは~」と粟田神社の剣鉾奉賛会のみなさん。

「ホントに、ミモロちゃん、剣鉾好きだね~」と言われ、「はい、大好き~」と答えます。
境内の一角では、剣鉾の組み立て作業中。



「この剣鉾は、江戸時代のもの。中央の部分に紙が入っていて、そこに作られた年などの記述があるんですよ」と、剣鉾さし上げの指導などをなさっている大西さん。

祭りには、今年は6本の剣鉾が登場するそう。それぞれに見事な細工が施され、まさに芸術品。剣鉾は、長い竿の上に設置され、その下にさがる鈴を竿に当てて音を出すのです。揺さぶられるため、損傷もあり、修復も繰り返されます。
「わ~この剣鉾は、葵の葉っぱのデザインだ~。あれ?徳川家の紋章の三つ葉葵も付いてる~」とミモロは、剣鉾をじっと見つめます。
すべての部分が芸術品の剣鉾。竿にも螺鈿が施されたり、錺金具がついていたりと、品格漂うもの。

「いい音~いいなぁ~」と、剣鉾の練習を眺めるミモロ。


剣鉾は、差し手の力量で、その音色が異なります。だから練習を重ね、それぞれの技を磨きます。
練習は、19時から21時ごろまで続きます。お月様も見守る夜。

「いいなぁ~剣鉾…」とミモロは、剣鉾奉賛会の方と並んで練習を見守ります。

「う~そういうやる気のある子が、いてくれると、いいんだけどなぁ~残念…」と。実は、粟田の剣鉾奉賛会は、メンバーが少ないのが悩み。今まで支えてきた方々の高齢化により、若手が後継者として必要になっています。「このままでは、10年後には、差し手がいなくなるかも~」と心配する声も。差し上げには、技術がいるため、練習は必須。一人前に差し手としていい音が出せるようになるには、少なくとも2~3年は必要だそう。今は、京都各所の神社の剣鉾奉賛会の方々が、粟田神社の祭りに差し手として協力してくださっています。
「え~そんなに差し手になる人いなの?」とミモロ。「そう、若い人、30代でもいいんだけど、やりたいっていう人がいるとうれしいですね~」と。やってみたい人は、ぜひ・・・
「ホントに台風来るのかな~」と空を見上げながら…月が輝く秋の夜。

でも、天気予報では、確実に大きな台風19号が日本に接近しています。
ミモロは、家に戻る前に、神社の本殿に参拝。

「台風が日本をそれて、無事にお祭りができますように~。そして、関東にも行かないで、千葉に近づかないでください~もう、お家を吹き飛ばさないでください~」とお願いします。
本当に穏やかな秋の夜…境内に、剣鉾の鈴の音が、清らかに響きます。

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