京都から京阪電車などを乗り継ぎ約1時間。ミモロは、大阪の「阿波座駅」に降り立ちました。向かったのは、駅から徒歩3分ほどにある「大阪府立江之子島文化芸術創造センター」(enoco)です。
ここでは、2月15日(土曜)まで、「関西経済同友会」が主催する「第2回コーポレート・アート・コレクション なにわの企業が集めた絵画の物語」展が開催されています。
これは、大阪などに拠点を持つ関西の企業が所蔵する絵画を集めた展覧会で、普段は、社長室や貴賓室などに飾られ、一般の「人たちが目にすることができない所蔵絵画です。大阪は、現在、新しい美術館などの建設が進み、文化都市として、より世界にアピールを推進しています。大阪の経済を支える多くの企業は、昔から国内外の芸術作品への関心を持ち、それらを所蔵し、保全などを行ってきたのです。
「いろんな作品がある~」と、会場には、44点の世界的に知られる画家たちの貴重な作品が展示されています。
「ミモロちゃん、いらっしゃいませ~」と笑顔で迎えて下さったのは、この絵画展を運営協力なさっている「関西・大阪21世紀協会」の佐々木さんと学芸員の大島さんです。
「京都からわざわざ来てくれてありがとうございます~」と。「いいえ、あのね。京都から大阪って電車で1時間くらいで来れるでしょ。京都観光に来た人たちも、ちょっと足を延ばせば、さらにいろいろ素敵なことに出会えるって思うの~。大阪って、外国人観光客の方が楽しんでるかも~。だから、もっと日本の観光客にも、大阪の魅力をお伝えしたくて~」とミモロ。2025年に万博を控える大阪。ミモロは、「京都観光おもてなし大使」ですが、京都を拠点に、さらに大阪、奈良、滋賀などを楽しむ旅を提案したいのでした。
今回、この展覧会に作品を出展しているのは、サントリー、大林組、住友電工、日本生命、三井住友銀行、コクヨ、京阪など20社。
「美術館では、見られない絵画だよね~」と、ミモロはワクワクしながら会場を巡ります。
最初に登場したのは、ウジェーヌ=ルイ・ブータンの「南仏海岸風景」で、「三井住友銀行」所蔵のもの。
「この画家のお父さんは、船で働いていて、のちに画材商になったんですよ。彼自身も船で働いて、画家を本格的に志したのは26歳の時。自然の光を巧みに表現した作品は、当時大きな影響を与え、モネなど印象派と言われる人たちも彼の作風から生まれたといえますね~」と学芸員の大島さんの解説に耳をピクピクさせなら、聞き入るミモロです。
「社長室や貴賓室に飾られた絵画って、どうやって選ばれたんですか?」とミモロ。
黒田清輝の門下である「和田英作 農家の庭先」は「住友電工」所蔵
フランスでルノアールやベラスケスに影響を受けた「山下新太郎 菊」は「コクヨ」所蔵。
「う~いろいろなケースがあると思いますが、その当時の企業のトップの方々が、愛した画家の作品を求めたり、また社長室などの改装の折に、そこに会う絵画を選んだり…まぁ、いろいろですね~」と大島さん。
「さすが社長室などに飾られるだけあって、額もりっぱな気がする~」と、ミモロ。
「三井住友銀行」所蔵の「エドゥアール・マネ 夫人像」は、小さな作品ですが、趣ある木のフレームが素敵です。
「う~まぁ、絵画は、所有する人によりフレームが変わることが多いんです。作品が製作された時代のものではないことがほとんどなんですよ~」と。
「あ、そうなんだ~」と、ミモロ。でも、なぜか額縁が気になるミモロなのです。
「ジョルジュ・ルオー 手品師」(コクヨ所有)も、絵の雰囲気を強調するようなフレームです。
有名な絵画が、ここでは、とても近い位置で鑑賞できるのも魅力。
「歌川広重 名所江戸百景」の作品もあります。
「この構図がゴッホなどに大きな影響を与えたんですよ。日本の浮世絵師は、まさにグラフィックデザイナーで、その美的感覚は素晴らしいですね~。このロートレックの作品にも、日本の浮世絵の構図の影響が見られます。もちろん今見ても素晴らしいけど、当時は、本当に人々を驚かせるような斬新なものだったんです」とお話くださいました。
改めて「(・_・D フムフム」と作品に見入るミモロ。
多くの作品展が作家やテーマを企画されていますが、ここでは、さまざまな作家の作品が次々に現れます。ミモロのように絵画に深い造詣のないものでも、飽きずに楽しめるのです。
日本の経済を支える各社の社長さんたちが、どんな時に、どんな思いで、これらの絵画を眺めていたのか、ある時は、癒され、励まされていたのかも…
そんなことも想像するミモロでした。
「まだ、こっちにもありますよ~」ミモロの絵画鑑賞は、まだ続きます。
*「コーポレート・アート・コレクション」の詳しい情報は、ホームページでどうぞ
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