ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京の冬の旅。非公開文化財特別公開。「妙心寺」の「明智風呂」見学へ。

2020-02-12 | 歴史・史跡

1月から3月18日まで行われる非公開文化財特別公開「京の冬の旅」。
第54回になる今回のテーマは、「京の御大礼 雅な御所文化&明智光秀と戦国の英傑たち」で、15か所が公開されます。
1か所の拝観料金は600円で、受付時間は、10時から16時です。(場所によって、公開時間が異なることもあります)

この日、ミモロがお友達といっしょに自転車で訪れたのは、「妙心寺」です。

臨済宗妙心寺派大本山の「妙心寺」は、約10万坪の広~い境内に46の塔頭を有する京都最大の禅宗寺院。

境内には、立派な伽藍が広がっています。
今回、公開されるのは、重要文化財の「仏殿」。高い天井の建物には、本尊の釈迦如来像が祀られています。まず、そこに参拝した後、ミモロたちは、同じく重要文化財の「浴室」へ向かいました。

 
「ここお風呂なの?なんかこういう雰囲気の温泉や銭湯みたことある~」とミモロ。

屋根の下の蟇股の部分には、見事な彫刻が施されています。そこをよく見ると、波の模様の中に、龍の爪があるのがわかります。

現在の建物は、明暦2年(1656)に再建されたもの。

さて、この「浴室」は、明智光秀の叔父にあたる密宗和尚が、光秀の菩提を弔うために建立されたと言われ、通称「明智風呂」と呼ばれます。

建物の入り口には、位牌が並んでいます。


「浴室」と言っても、ミモロが思うようなお風呂とは異なり、ここではあくまで修行の場なのです。


「これが入り口?」
 
ミモロは、「浴室」の中を覗きます。

「この風呂は、サウナのように蒸気で全体を温める蒸し風呂なんですよ~。お湯に人々が浸かるようになったのは、江戸時代からです」と案内係の方。
もちろん温泉など、自然な湯に入ることは、それが沸く地域ではありましたが、温泉がない地域では、今のようなお風呂は普及していなかったのだそう。

「ここに座るの?なんか狭いね~リラックスできないよ~」とミモロ。

ここでは、横になってリラックスするようなことはないそう。きちんと座り、決しておしゃべりなどしてはいけない修行の場なのです。

「浴室」の裏手には、蒸気を作る場所があります。
窓の外には井戸があり、ここから水を汲んで、中の水槽に…
  

そして、お釜で水を沸かします。

「ここで蒸気の出具合調整するんだ~」広いスペースには、薪が積み上げられて、次々にお湯を沸かすのだそう。


「ゆっくり入らないと湯冷めしちゃうね~今夜は、しっかりお風呂入ろう~」と、冷たい風が吹く京都の町をミモロは、また自転車のバスケットに乗って次の場所に移動しました。


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