「京都府立植物園」の周辺は、京都府が整備を進める「北山文化環境ゾーン」。植物園の西側には、「陶板名画の庭」「京都コンサートホール」「府立大学」などがある文化エリアです。
「ミモロちゃん、歴彩館で、今、とても興味深い展示やってるから、ぜひ見てきて~」とお友達に言われたミモロは、さっそく自転車で向かいました。
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「ここ前にも来たことある~すごく広い施設なんだよね~」
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2017年に完成したここ「京都府立京都学 歴彩館」は、京都に関する資料を長年収集、保存、公開してきた「府立総合資料館」の機能をより拡大、文化・学習交流の拠点として新たに建設されました。
館内には、図書などが閲覧できるスペースや自習室など、だれでも利用できる施設が揃っています。
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さて、今回、京都の歴史に造詣の深いお友達に勧められたのは、10月11日まで「展示室」で行われている「京都まるごとヒストリー~丹後から山城まで博物館大集合~」という企画展示です。
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「入り口ここかな?」展示室の密を避けるために、入場制限が行われています。
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展示室では、いろいろな貴重な品が展示されています。
この企画展は、「丹後地域から山城地域までの京都府の歴史を、京都府ミュージアムフォーラム加盟館の所蔵品でたどる展覧会」なのだそう。
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ミモロは、展示品をひとつひとつ見てゆきます。
「大きな屏風がある~」それは、宮内庁所蔵の「主基地方風俗歌屏風」で、ご即位後の大嘗祭で披露された風俗歌屏風で、そこには、神饌となった稲を収穫した京都府の四季の景観が描かれています。
いろいろな貴重な歴史的資料、文書などが多いなか、ミモロが興味を抱いたのは、京丹後市の古墳から出土した鏡。「卑弥呼の時代のものかもしれないんだって~」と、緻密な細工が施された青銅の鏡です。「ほら青龍や白虎なんかも刻まれてるよ~」とガラスに頭を擦り付けて見つめるミモロです。
「わ~大きな茶壷~」南山城郡は茶の産地。そこで茶の運搬に使われた大きな茶壷。表面には、「海運安全」と大きな文字。「お茶、船で輸送されてたんだ~」と。さらに京都の北、丹後地方の旧家に伝わったという掛け軸には、北前船の安全と商売の繁盛を願う「北前船」が描かれています。
いろいろ貴重な書簡なども多数展示されていますが、「ミモロ、こういう筆の文字読めない…」と。見る人が見たら、かなり貴重な資料なのですが、まさにネコに小判でした。
ミモロが、その中でも、異常に興味を抱いたのは、戦後GHQが京都に進駐し、植物園を接収した時の図面です。
昭和20年の終戦後、京都にもアメリカ軍を中心にする連合軍が進駐し、烏丸通にあった丸紅京都支店(現在のcocon karasuma)を司令部に、いろいろな施設が接収されます。そんな中、昭和21年に、京都植物園が将校の邸宅用地となります。
「今も植物園の構造って、洋風庭園や広い並木道、噴水なんかあって不思議…、そこがかつての住宅エリアだったんだ~」とミモロは、青い図面を見て…。
その建設に際し、植物園にあった戦前からの植物は、伐採されてしまったのでした。今ある植物園の姿は、その当時の遺構もとどめています。
「まぁ、バラ園や噴水なんか洋風庭園も今となってはいいけどね…」と思うミモロです。
植物園の正面ゲートである南側には、北大路通から植物園に続く長い並木のアプローチがあり、まさにその景色は、米軍の基地の入り口を想像させるものがあります。多くの住宅が建てられ、そこに住む家族のために、北山通には、当時としては洒落たお店が建てられ、連合軍が撤退した後も、オシャレな通りとして、人気だった時もあります。
そんな話は、ここまでとして…歴史に興味の深い人にとっては、なかなか見逃せない資料展示が多いそう。入館無料ですから、ぜひ植物園や北山通に行った折には…。
「ほかにも展示あるのかな?」と館内を歩くミモロ。
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奥にも資料展示スペースが…
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(・_・D フムフム・・・パネルを見て、京都の歴史を学びます。
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この「京都府立京都学 歴彩館」がすごいのは、京都のあらゆる文化、歴史の研究に役立つ資料の収集量とその保存および閲覧システムです。
なかでも国宝の「東寺百合文書」という貴重な資料をはじめ、府内各所の博物館や資料館との連携で、さまざまな資料の収集と保存を行っています。「ここなら、どんな災害が来ても、資料守られるんだね~」とミモロ。
正直、ここも観光客がほとんど知らない、地味目な施設。でも、京都の歴史、いいえ、日本の歴史を研究する上で、大変重要な施設なのです。
今後、文化庁の移転も進む京都。まさに日本研究の拠点として、このような施設の重要性は増してゆきそう。
「京都府には、いろんな博物館や資料館があるんだ~」と壁のパネルを見て…
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「まだまだ行ったことないところがいっぱい~」
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今後、京都府内の博物館や資料館を見ていきたい…と思うミモロでした。
*「京都府立京都学 歴彩館」の詳しい情報はホームページで
[ミモロちゃん、また後期の展示もありますから、見に来てくださいね~」と、偶然、ミモロを知っているというスタッフの方に…
「はい、またね~」と手を振ってお別れするミモロでした。
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