9月になって、秋の風を感じるようになったころ、ミモロは、「京都御苑」の東側の寺町通にある「蘆山寺」に向かいました。
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ここは、正式には、「廬山天台講寺」という天台圓浄宗の大本山で、天慶年間(938)、比叡山第18世座主の元三大師が船岡山の南に開いた興願金剛院に始まり、その後、出雲路にあった蘆山寺と南北朝時代に統合し、「廬山天台講寺」となります。現在の場所には、天正元年(1573)に移転しました。
今年、特別に公開されているのは、明智光秀にまつわる「念持仏」などです。
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さて、「蘆山寺」は、節分会の鬼おどりでも有名。「ミモロ、鬼さん見に来たことある~豆まきもするんだよね~」と、その時のことを思い出します。
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また、この場所は、紫式部の暮らした場所。もともと彼女のひいおじい様の藤原兼輔が建てた邸宅があり、ここで育ち、結婚生活を送り、娘を産み育てた場所でもあります。「源氏物語」のほとんどは、ここで執筆されたそう。
「京都御所のそばだから、ここから通ってたのかなぁ~。近所でいいね~」とミモロ。いいえ、当時の御所は、今より、もっと西にあったはず…。
お庭には、紫式部の邸宅址という碑も立てられています。
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境内には、紫式部の歌碑が訪れる人を迎えます。
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さぁ、中に進みましょう。
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現在の建物は、寛政6年(1794)に光格天皇が、仙洞御所の一部を移築したもの。
「あ、お庭…」とミモロは、廊下を真っすぐに進みました。
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そこは、違うの…こっちね~
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「あ、そうなんだ~間違えちゃった~」と慌てて別の廊下へ。
「わ~キレイなお庭~」
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「源氏庭」という平安朝の庭園を表現した白砂と苔によるお庭で、そこには、6月から9月ごろまで、桔梗が紫色の花を添えます。
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「わ~いい気持ち~」お庭を拝見しながら、ミモロは深呼吸。桔梗の花を秋の風が揺らします。
さぁ、特別公開されているものを拝見しましょう。
それは本堂に…
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まずは、明智光秀の念持仏である地蔵菩薩坐像を参拝。まるで洞窟のような厨子に、不動明王立像と毘沙門天立像を左右に配された三尊像です。
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光秀は、出陣の折に、地蔵菩薩像を伴われ、陣中にて、拝んでいたとか…。
戦いの場が多かった光秀の心を安らげた地蔵菩薩様なのでしょう。「光秀を守ってくれてたんだね」とミモロ。
「でも、なんでここにあるんだろ?」と首をかしげます。お寺の受付にいらした方に、そこのところを伺うと、「このお寺とは、ご縁があったので、お預けになったそうですよ~」とのこと。
「本能寺に持っていかないで、なんでここに預けたのかなぁ~。え~なんで~」とミモロの疑問は解決されませんでした。
さて、もうひとつは、「正親町天皇女房奉書」という重要文化財の書簡です。
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これは、光秀に正親町天皇が「蘆山寺を焼き討ちしないように」と求めた書状。この時、光秀は、信長の命令で、比叡山の焼き討ちをしたところでした。この書状により、蘆山寺は、その時の焼き討ちを免れます。
さぁ、そろそろ16時だから、拝観終了時間ですよ。
ミモロは、お寺の受付に、ご朱印とコロナ退散祈願をした金平糖を見つけました。
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そもそもここは、元三大師が創建されたお寺。「比叡山の横川に元三大師のお寺あったのよね~」とミモロ。そう、おみくじの原型を作られ、また厄払いの「角大師」のお札でも知られます。
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「急いでお暇しなくちゃ~」そう、すでに16時。ミモロが最後の参拝者…その後、すぐにお寺の門は閉じられました。
*「蘆山寺」の詳しい情報はホームページで
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