ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

歴史ある町の姿を物語る滋賀県近江八幡市の「千僧供地域歴史資料館」へ。

2023-08-21 | 博物館・美術館

「すごい土器がいろいろ展示されてる~」とミモロが見つめるのは、古墳時代の土器です。


今回、ミモロがお友達と一緒に訪れた滋賀県近江八幡市。国道8号線沿いにある馬淵地区の千僧供町にやってきました。

周囲に田園が広がる町…「ここに来たことある人って、京都でも少ないと思う…」というミモロです。

訪れたのは、「千僧供地域歴史資料館」です。


ここは、昭和62年に近江八幡市西部土地改良事業の一環として、白鳥川を改修した際、古墳時代の出土品が多いことから、それを後世に伝えようと建設されました。

でも、その後、財政難などで長らく放置されていたのですが、平成19年に住民ボランティアによって、資料収集や施設整備が行われ、再び資料館として開館したのだそう。

「はい、ミモロちゃん、いらっしゃい~」と出迎えてくださったのは、資料館のボランティアのおひとりの小川さん。

見学の要望があれば、開館し、館内を案内してくださると。

ミモロは、館内の展示を見て回ります。
古墳時代から、人が暮らしていた地域。「この辺りには、千僧供古墳群と言って、古墳がいろいろあって、発掘作業なども進んでいるんですよ~」と。
発掘作業を進めると、甲冑や短刀なども出土。

「よく残ってたね~。どういう人たちが使ってたんだろ?」と想像するミモロです。


琵琶湖湖畔の地域は、水の豊かさから、人が暮らし、行き交う地域。
その歴史は、とても語りつくせない長さ…。

「でも、すごく不思議な名前の町だね~千僧供町(せんぞくちょう)って…千人のお坊さんを供養したのかな?」とミモロ。
なんでも平安時代、平清盛の菩提を弔うために、平氏がこの地域を延暦寺に寄進したとか。

ともかく、近くには、信長の安土城、そして秀次の八幡城などがあり、戦国時代には、今とは、異なる景色があったはず…。

さて、ミモロが、小川さんと知り合いになったのは、実は、鹿ケ谷の「安楽寺」の法要の時。
ミモロは、鈴虫、松虫、そして安楽上人と住蓮上人に、なぜか興味を抱いていて、「馬淵にお墓がありますよ」との言葉に、「ぜひお詣りしたいです~」と答え、この日訪れることになったのでした。

資料館の展示に一角に、松虫と鈴虫の姿を見つけます。安楽寺から寄贈された掛け軸です。


「安楽寺」は、すでにミモロのブログで何度かリポートしていますが、法然上人の弟子の住蓮上人と安楽上人が、後鳥羽上皇の女官、19歳の松虫と17歳の鈴虫の出家希望を叶えたことで、上皇の逆鱗に触れ、斬首されてしまいます。それと共に、法然上人、親鸞聖人は、それぞれ流罪に…。

その状況を語る資料も展示されていました。

念仏の教えを弾圧した「建永(承元)の法難」。浄土宗、浄土真宗にとって、大きな出来事です。

そのきっかけを与えてしまった安楽上人と住蓮上人。若くイケメンで、念仏を唱える声が美しいことから、多くの女性の心を捉えたと言われます。
 

捉えられた二人。建永2年2月9日に、安楽上人は、京都六条河原で、同日、住蓮上人は、出身地であるここ近江国馬淵で斬首されたのです。

「ここに、住蓮上人のお墓があるんですよ」と小川さん。
江戸時代になって、住蓮上人と安楽上人の墓が、この地域にある古墳の上に建てられました。

では、さっそくお墓詣りに行きましょう

小さな資料館ですが、そこにある資料の歴史は古墳時代から…

*「千僧供地域歴史資料館」の詳しい情報はホームページで

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