ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

桃山時代の石庭「福寿寺」。滋賀県指定名勝の巨石の石組が禅宗らしい力強い趣を

2023-08-24 | 滋賀県

「う~また石段登るの~ヨイショ!」と、ミモロが必死に登っているのは、滋賀県近江八幡市の石倉地区にある「福寿寺」。


琵琶湖の東、近江八幡市の南の千僧供町の古墳群などを見学したミモロは、田んぼの道を通り、小高い山「岩蔵山」にある古刹へと向かいました。


山の中腹にあるのは、「岩蔵山 福寿寺」。平安時代の初期に創建されたという古刹です。


石段を上り切った場所からは、琵琶湖を望む景色が広がります。

「ふ~琵琶湖の向こう側まで見えるんだ~」と、石段を上る疲れも癒されるようは、広々とした景色がそこに…。

ここ「福寿寺」のご本尊は、千手十一面観音像で、平安時代の作と伝えられます。

戦国時代に兵火で、ご本尊を祀るお堂が焼失。でも、村人の力で、なんとかご本尊を救出したそう。
この日、お寺の方がいらっしゃらなかったので、本堂で参拝はできませんでした。

「でも、お庭は拝見できますよ」と今回、この地区を案内してくださった「千僧供地域歴史資料館」の小川さん。

本堂脇へと進みます。

そこには、大きな岩があちこちに置かれたお庭が…
兵火で焼失後、延宝8年(1580)に黄檗宗の梅嶺道雪禅師によってお寺は再興。その時、お庭も整えられたと推定されるそう。

ミモロは、お庭を拝見するため、本堂脇の渡り廊下を経て、さらに奥へと進みます。

睡蓮が葉を広げる池…ここは、池泉庭園なのです。その奥にも石段が…そこを目指して…

「なんかホントに大きな岩がゴロゴロしたお庭だね~」とミモロ。

山の中腹に作られたお庭…実は、この山は、良質の石材が採れ、この麓には、その石を加工する職人が多く暮らす石工の町だったのです。その石工たちは、高い技術から近江八幡市の八幡堀や大坂城の工事などにも関わったそう。

「ミモロちゃん、どこ?」と、小川さんと一緒にここに来たお友達が探します。
「ここだよ~」と石段の上から手を振るミモロ。

さっきあんなに石段を上ったのに、またさらに上に行くとは…疲労感より、好奇心に押されるミモロなのです。

上から眺めると、庭の様子がよくわかります。大きな石が、お庭の上に配置され、庭全体に重量感がもたらされているよう。「これが桃山時代のお庭なんだ~」と感激。周囲に暮らす八幡商人の厚い崇敬を集めたお寺です。

「きっと多くの人がここに来たんだろうなぁ?信長や秀吉も来たかもね~」と勝手に想像。

秋は、周辺の楓の紅葉が美しいとか…。

*「福寿寺」滋賀県近江八幡市馬淵町469 ☎0748-37-0688 JR琵琶湖線「近江八幡」下車、近江バス「岩倉バス停」から15分 事前にお寺への連絡を

「今まで、近江八幡の八幡堀のエリアは、なんども行ってるけど、こっちのエリアは初めてでした。歴史好きには、興味深いエリアですよね~」とミモロ。

車を止めた「千僧供地域歴史資料館」へ戻る途中。
石工の町らしい水路なども…

そして古墳群のエリアでは、古墳の上にお地蔵様などを祀っていたり…


このエリアに暮らす人たちの営みと大切に受け継がれて来たものが伺える景色に出会いました。

「今日はどうもありがとうございました」と、ずっと案内してくださった小川さんと手を振ってお別れです。


「滋賀県って、その時代に即して、琵琶湖からいろいろな文化が発展してるんだよね~」と、さまざまな表情を持つ滋賀県。ミモロの興味は尽きません。

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