「わ~この絶妙な色具合…素敵だね~」とミモロが見惚れるのは、緞帳の織りのサンプルです。
京都の北、市原にある「川島織物セルコン」で、「藍染糸でつくるミニタペストリー」のワークショップに参加しているミモロ。そのプログラムのひとつに、織物工場見学があります。
まず、工場でどういう作業が行われているかなどのお話を伺います。
工場では、いろいろな織物が作られます。細かい技巧を駆使した呉服や美術工芸品をはじめ、カーテンやクッション、椅子、壁紙などのインテリアファブリック、さらに優勝旗や相撲の力士の化粧まわしなど、織物はさまざまな分野で、特別なものとして愛されています。小さなものから、大きなものまで…その中で、最も大きな織物は、劇場などの緞帳幕です。
その制作現場が見られる工場見学…「ワクワクしちゃうよね~」とお話を聞くミモロの耳がピクピク動きます。
広大な敷地内に点在する建物…その中に展示されている作品などを初めに見学…
毎年4月にイタリアで行われる世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」にも参加している「川島織物セルコン」。そこに出品した作品の一部なども見学・・・
「織物って、なんでも表現できるんだ~すごいね~」
絶妙な色具合…染められた糸を組み合わせ、自然な色の変化を表現します。
「まるで絵画みたい~」というのは、東西南北を守る四神の青龍や白虎など…キラキラ輝く糸や毛並みのような雰囲気の糸など…とても細かい織物です。
絵画と違うのは、糸による立体感があること…また、糸によって、見る角度で、色合いが異なってかんじることなど、見れば見れるほど、その技術の素晴らしさに感激!
「わ~すごくモダンな雰囲気の椅子~」
こちらもデザイン展などに出品した作品。
同じ形の椅子でも、それを覆う張地で、その印象を全く異なります。
「これも、経糸と横糸だけでできてるなんて信じられない!」
織物の歴史は古く、人類の発展と共に常にその暮らしの中にあります。また世界各地に、それぞれの文化を象徴するように、様々な織物が生まれ、今も伝えられています。
明治以降、日本では、機械化が進み、大量の布を生産できる機械織りの技術も発展。
ここ「川島織物セルコン」でも、大きな機械で、カーテンなどの製作を行っています。
それと共に、熟練した職人さんたちによる高度な手織り技術も、時代を超えて伝えられているのです。
ミモロたちは、そんな工場を見学してゆきます。
工場内は、撮影ができないので、ぜひ、実際にご自分の目で見てください…。
さまざまな製作現場の中でも、圧巻なのが、大きな緞帳を作る現場。
緞帳は、劇場に掛けるそのままの大きさの織り機の前で、デザインに沿って、職人さんたちが横に並んで、織ってゆきます。「毎日、少しずつしか作業進まないんだって…まさに根気のいる仕事だね~」
織りの作業は、1年近く掛かるものも…。
劇場の緞帳は、その劇場を代表するもの。でも、これは日本の文化なのだそう。
欧米の劇場には、上下に動く緞帳はなく、左右に動く引幕だけがほとんどです。
「幕が下りている劇場の舞台自体が芸術になってるんだよね~」とミモロ。
その緞帳は、まさに劇場の個性の表れなのです。
「できた緞帳を織り機から外す時って、感激するんだろうなぁ~」たくさんの経糸を切り、織りを終える…。きっと製作にかかわった思いや時間などが蘇る瞬間かも…。
経糸などの始末をして、完成した緞帳は、梱包され、大きなトラックで劇場に運ばれるそう。
「すごく重いんだって…何メートルもあるから、包んだり、運ぶの大変だね~その現場も見てみたい…」と想像するミモロ。もちろん劇場に運んでから、舞台に設置するのも大変そう…。
そういう舞台裏に興味津々のミモロなのでした。
「織物って、なんか温かい感じするね~」
さぁ、そろそろミモロたちが藍染した糸も乾き、それを使ってミニタペストリーを織るワークショップが始まります。
「どんなの織ろうかな~?」と自分の技術はさておき、意欲満々のミモロは、ワークショップをする建物に移動しました。
*「川島織物セルコン」の詳しい情報はホームページで 工場見学は、ワークショップやイベントの時に参加できます。
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