ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの日帰り金沢旅。夕闇せまる「金沢城」へ猛ダッシュ。昨年復元が完成した「鼠多門」など見学。

2021-03-13 | 国内旅行

「キャ~もうすぐ閉門だ~」と、16時半の閉門時刻まであとわずか…目の前に目的の「金沢城」の「鼠多門」が見えてきました。

「靴を投げたら、門に入ったことになるかな?」と、縁切寺のようなことを言うミモロ。それより速く走ることに集中して~。

「う~間に合ったみたい~」と受付に向かい、無事に係の方に入場を許されました。


この「鼠多門」は、「金沢城」の西側に位置する門で、木製の鼠多門橋により接続され、城内への出入り口として機能していました。
門の外壁は、白漆喰塗りで、下部の腰壁はなまこ壁ですが、目地の白い部分を黒漆喰で仕上げているのが、他の門にはない特徴なのだそう。
創建は、江戸前期で、その後、修理を施しながら明治までその姿を留めていました。明治10年に老朽化のため、橋は撤去。門も明治17年に火災により焼失。それから、周囲の堀も埋め立てられて、昔の姿が失われました。

しかし、平成26年から、このエリアの埋蔵文化財調査が開始され、その結果に基づき、門は、史実に沿った木造で、そして橋は、耐震強度を確保した構造で復元プロジェクトが進みます。平成30年に門と橋の復元作業が竣工され、令和2年7月に完成を迎えます。

「新しい木の香りがする~」と言いながら、階段を上がり、上層部へ。
 
床面積は、323.84㎡に及びます。「広いね~」

「ネズミが多い門っていう名前だから、昔は、たくさんのネズミがいたのかも…でも、もう隠れるところないから住めないね~」とネコのミモロ。
この門が何に使われていたか、よく知ることはできませんでしたが、その名から察すると、米俵など食料の備蓄がされていたのかも…。
「きっとネコもいたんじゃない?ガードマンとして…」と、ミモロは想像。

ガッチリとした梁が巡る天井。まさに現代の大工さんたちの技が光ります。


「お城の中も入ってみたいね~」というミモロ。


係の方にご挨拶をすると、急いでそばに広がる日本庭園「玉泉院丸庭園」へ。ミモロたちが庭に着く前に、門内部の公開は終了していました。

この庭は、歴代藩主が愛でた庭で、「兼六園」が饗宴などパブリック性が高いのに比べ、こちは藩主のプライベート庭園という性質が強いそう。

こちらも明治の廃藩以降、荒廃し、平成20年から5年を費やし、発掘調査・研究の後、平成27年に復元されたもの。
石垣を背に眺める庭に、歴代の藩主の思いを重ねます。


「わ~ここも閉園時間なんだって…」と急いで外へ。「なんかだんだん暗くなってきたね~」

さすがに太陽も傾き、気温が急激に低下してきました。寒さを振り払うように歩くミモロ。


「あれ?洋館がある~」

これは、明治31年に建てられた「旧第六旅団司令部」。当時は、全国に同じようスタイルの師団建物があったそう。
明治4年の廃藩後、城は陸軍省の管轄になります。明治期の日清、日露戦争、昭和の日中戦争で、金沢は陸軍の拠点のひとつとして、発展してゆきます。市内には、今も、その歴史の物語る建造物が残ります。
五木寛之の小説「朱鷺の墓」の舞台として、その時代の金沢を垣間見ることができます。

「わ~もう17時になっちゃっうよ~」と、白い息を吐きながら、さらに広~い城内を進みます。


ミモロは、やっと城の中心部の「三の丸広場」に到着。

長~い「五十間長屋」と「橋爪門続櫓」が、ミモロの目の前に…。「りっぱなお城だね~」と言いながら、息を整えます。
こちらの建物は、明治14年(1881)に焼失し、平成13年に復元が完成したもの。

中を見学できるのですが、すでに16時半過ぎで、残念ながらミモロは間に合いませんでした。


「残念だけど、また今度ね…」聳える菱櫓を見上げて、再び訪れることを誓います。


天正11年(1583)に前田利家が金沢入りしてから、本格的な築城がスタート。その折、キリシタン大名である高山右近を築城のアドバイザーとして招いたそう。
代々の藩主により次第に整備、拡大された金沢城。城と共に、金沢の町づくりも進みました。
幾度も、火災で城の建造物は焼失し、再建が繰り返されます。

現在、ミモロが目にしているのは、安政年間頃の景観を復元した城の姿です。


昔、金沢に行ったことがある…という方も多いはず、でもそれが昭和や平成の前半なら、「金沢城」の姿は違っていたはず。
ぜひ、復元が完成した城を訪れてみては?
「なんか金沢って、観光に力入れてるね~どんどん整備したり復元したり、新しい博物館や美術館作ったり…外国人観光客にも人気がでるはずだよね~町が京都以上にコンパクトで巡回バスも多いし、便利だもの」とミモロ。新幹線の開通で、いっそう東京が近くなった金沢。もちろん、京都からも便利です。「どういう町づくりをしたいのか?」それが明確になっている気がします。

「もう17時すぎだから、さすがに見学できる場所ないよね~」とミモロ。
刻々と夜が迫る城内…「さぁ、もう金沢駅方向に戻りましょうね」とお友達。

「うん…」ミモロたちは、「石川門」を出て、「兼六園」沿いの暗い坂道を歩き、町の灯りが見える「広坂」へ

*「金沢城」の詳しい情報はホームページで



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