ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロ、京都市長から「おもてなし実践者」として表彰状を授与されることに。ネコとしては初の快挙

2013-12-21 | イベント

12月19日、ミモロは、なんと京都の門川大作市長より「おもてなし実践者」として表彰されることになりました。

京都市は、2011年4月から、京都を愛し、京都のために活動する人たちに、京都観光を支えてもらうという「京都観光サポーター制度」をスタートさせました。これは、観光大使を任命し、観光振興に尽力してもらうと共に、観光ボランティア団体の交流・連携などを図り、まさに市民ぐるみでおもてなしの輪を広げるというもの。それにより、京都観光の質の向上と、魅力を国内外に広く発信することを目指します。

『京都名誉観光大使』には、歌舞伎の片岡仁左衛門さんや俳優の中村玉緒さんが。『京都国際観光大使』には、服飾研究家の市田ひろみさんをはじめ、国内外で活躍する文化人や芸術家など22名とイオン、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、京都いけばな協会の4法人が、京都の魅力を世界にPRするために就任しています。さらにさまざまな分野で、おもてなしの精神を発揮されている74名が、『京都観光おもてなし大使』に任命され、日々京都の観光向上に尽力されています。

その「京都観光おもてなし大使」に、京都市から「観光現場の第一線で、京都ならではの優れたおもてなしを実践されている方の功績を顕彰し、そのおもてなしの活動を支援することを目的に、今年もおもてなし実践者の表彰をおこなうことになりました。推薦された候補者から、選考のうえ、表彰します」とのお手紙が届きました。

ミモロは、おもてなし大使の三宅ひろみさんから、推薦され、推薦状を事務局に送りました。そして、なんと「おもてなし実践者」として選ばれ、表彰されることになったのです。

通知を受け取ったミモロは、「え~ミモロが、京都市長さんから表彰されるの?信じられない…」あまりの感激に、しばし呆然。目をうるませて感激しています。「でも、ミモロ、ただ京都が大好きで、いろいろな人に出会って、すごく親切にしてもらって…それがうれしいから、ブログでリポートしてただけなのに…」と、うれしさと、同時に、いままでミモロを支えてくれた皆さんへの感謝が胸にこみ上げているようです。

さて、表彰式は、以前、ミモロがリポートした、嵐山の「時雨殿」という百人一首のミュージアムの大広間で行われます。
「りっぱなお席だから、きちんとしていかなくちゃ~」と、ミモロは、午前中にブライトンホテルの美容室で、振袖の着付けをお願いすることに…。「はい、きれいにできましたよ」
 賞状を頂く前から、おもてなしのタスキを掛けて、やる気満々。支度が出来上がったところに、「わーミモロちゃん、カワイイ…」と、ミモロを推薦してくださった三宅ひろみさん。「今日は、ミモロちゃんの付き添いだから、なんでも言ってねー」と。「ホントに、ミモロ、表彰されるの?」と。「そうよ。だって、ミモロちゃん、京都に住む前から、京都のことリポートしてたし、京都に暮らしてからも、毎日、いろんな場所に行って、京都人の私でも、知らないことをたくさん教えてくれてるでしょ…また、ミモロちゃんのブログを見ている人が、京都を大好きになってくれてるし。取材されている京都の人も、みんな笑顔になってるもの…それって、他の人、あ、失礼、他のネコには、できない、すごいことよ!」と。「そう?でも、みんなが助けてくれたから…」

 ホテルの方に、「ミモロちゃん、おめでとう…」と、笑顔で見送られ、会場の「時雨殿」へ、向かいました。

 

受付で、ネームタッグをいただき、会場内へ。
 

「わーレッドカーペットだー」 会場の隅にあった緋毛氈の上を、はしゃぎながら歩き回るミモロです。

さぁ、いよいよ「京のおもてなし交流会(研修会)およびおもてなし実践者表彰式」が始まりました。
主催者の京都市観光政策監の村上圭子さんのご挨拶に続き、臨済宗大本山妙心寺塔頭「退蔵院」の副住職であり、おもてなし大使の松山大耕さんの「外国人観光客に『対するおもてなし」というテーマの講演が行われました。
 ミモロは、最前列で、講演を聞きました。海外の観光客が快適に過ごせる「ユニバーサルスタンダード」の重要性や、「京都に来たら、どのように過ごせるのか」を感じさせるPR写真の必要性などを含む、さまざまな提言がされました。頷きながら、熱心に耳をピクピクさせながら聞くミモロでした。

さて、ここで休憩…「これ食べてもいいの?」と、和菓子と八ッ橋が入った袋を…ダメーそれは、交流会で頂くの…。

さぁ、ミモロ、お席に戻りましょ!いよいよ門川京都市長による表彰式へと移ります。


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南座の西側の江戸時代から続く「祇園饅頭」。東山の工場でも買える できたての和菓子

2013-12-20 | グルメ

顔見世が行われている京都「南座」。その西側にある和菓子のお店「祇園饅頭」。
 
文政年間に創業した和菓子の老舗です。文政年間は、1818年~1829年の10年間、日本の海に、イギリスなどの海外の船が現れ、シーボルトが長崎にやってきたのも、この時代です。慶長8年(1603)に京都四条河原で、出雲の阿国が、歌舞伎踊りをして以来、四条大橋の近くには、当初7つの芝居小屋が許可されます。火事などで、次々に歌舞伎興行をする場所は、廃業し、文政年間には、北と南側の2座のみに。「えーそのころから、このお饅頭屋さんあるんだー」。その後も2度ほど大火で2座とも焼失。明治26年に北側の座が廃業し、南座のみになり、現在に至ります。

「南座が火事で焼失するってことは、このお饅頭屋さんも火事にあったよねー。きっと…」

元の屋号は、「鶴遊堂」というそう・・・でも、みんな「祇園の饅頭屋さん」と呼ぶので、屋号自体を「祇園饅頭」に変えたそう。

ミモロがよく利用する東西線東山駅の平安神宮方向の出口を出て、1筋目の細い道ぞいに、いつも何人かが外で待っている和菓子屋さんがあります。
 この道は、白川沿いに平安神宮方向への抜け道として、最近、観光客に人気。お隣は、そばの「桝富」、向かい側は、うつわの「阿閑堂」があります。

和菓子があるのは、店先の棚。普通の和菓子屋さんのように、和菓子が並ぶガラスケースもありません。「変わった和菓子屋さんだねー」と、ずっとミモロは、思いつつ、駅から家に帰る途中、お腹が空くと「ひとつください…」と、お饅頭やしんこを買っていました。

実は、この不思議な和菓子屋さんこそ、南座の隣りにある「祇園饅頭」の工場なのでした。
 

現在5代目となる林純一郎さんと、娘婿である安田就介さんが、南座にならぶ和菓子を作っています。


「もともとここでは、お菓子を販売していなくて、製造専門だったんです。でも、東西線が開通し、東山駅ができてから、ここを通る人が増え、お菓子を買いたいという声が高まったんで、販売もするようになったんです。ですから、お菓子を入れるケースもないんですよー」と、林さん。

店先にある和菓子を見て、注文すると、奥に置かれた和菓子を包んでくれます。
 

工場なので、南座のお店の開店する10時前に、そこに並べる和菓子を作らなくてはならないので、朝からご主人や和菓子職人さんたちが、忙しそうに働いています。

ミモロが、訪れたお昼には、もう和菓子づくりは一段落。工場は、しばしの静かさを取り戻していました。
「これでキンツバ焼くんでしょ」ミモロは、工場の中の道具が珍しくてたまりません。

「ミモロちゃん、こっち来てごらん・・・」と、ご主人が、工場の奥へミモロを連れて行ってくれました。その窓を開けると、目の前に白川の流れが。
「ここから、夏は、蛍が見えるんですよ。今は、鴨が来てます」。林さんも安田さんも、「白川を創る会」のワークショップの参加者。ミモロよりずっとずっと前から、白川の魅力を熟知し、それを守ろうとしている方々です。「ミモロも白川大好きでーす」。大好きな白川の流れが目の前にある景色は、いつ見ても心和みます。

さて、工場では、午後からは、明日の準備が始まります。北海道産の小豆をコトコトと煮て、餡子の準備が…。「美味しそうな匂い…」と、鼻をピクピクするミモロ。

暮れは、正月の鏡餅の注文もあり、工場の忙しさは、いっそうだとか。料理屋さんなどからの、正月飾りの鏡餅の注文に追われます。

午前中の作業を終えた、静かな工場の中を歩きまわるミモロ。やはり、できたての豆大福の前でピタリと足が止まります。「柔らかい皮とほどよい甘さのアンコがね、お口の中で調和して、美味しんだー」と、今にもよだれがこぼれそう。

その様子を見て「ミモロちゃん、今日はリポートに来てくれたから…」と、豆大福を2つプレゼントしてくださいました。「えー頂いていいんですか~」あまりのうれしさに声も震えるミモロです。
「では、遠慮なく・・・いただきまーす。ありがとうござました」というと、豆大福のはいった袋をうれしそうに持って家に帰ります。
「美味しいお茶煎れて、おやつにしよう…また、買いに来まーす」お正月を控え、観光客の姿もいくぶん少ない京都、東山エリアです。

*「祇園饅頭」南座横:京都市東山区四条通大和大路西入ル 075-561-2719 10:00~21:30
東山工場:京都市東山区三条通白川橋西入ル大井手町103 075-771-1353 販売は、10:30頃~夕方ごろまで


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師走の京都の町歩き。23日は、寺町「矢田寺」のかぼちゃ供養。26日まで南座での顔見世も

2013-12-19 | 京都

「わーもうすぐ今年も終わっちゃうー」。お正月を控えた京都は、師走らしい景色を見せています。
そんな京都の町へとミモロは、お出かけ…。
まずやってきたのは、アーケードが続く寺町通。
三条通と交差するそばにある「矢田寺」の前には、師走恒例の「かぼちゃ供養」の看板が。
 
寺町通りにある「矢田寺」は、延暦15年(796)に、奈良山田金剛山寺(矢田寺)の別院として、創建されたと伝えられる歴史あるお寺。
奈良郡山の矢田寺は、約1300年前、後に天武天皇となる大海人皇子(おおあまのみこと)が、壬申の乱の戦勝祈願に矢田山に登り、その後、そこに寺を開山したことに始まるそう。時代を経て、地蔵菩薩が祀られ、地蔵信仰の中心地となるお寺です。

京都の矢田寺は、平安時代の創建当時は、五条坊門に。その後、寺地を転々とし、秀吉の町改造で現在の地に落ち着いたとか。本尊には地蔵菩薩を祀る浄土宗のお寺です。

御守や絵馬として奉納される「ぬいぐるみのお地蔵様」は、このお寺の手づくりです。温もりあふれるお地蔵様は、修学旅行生などにも大人気。

寺町通に面した寺には、広い境内はありません。だから、参拝者は、買い物袋を下げながら、気楽に、ちょっと立ち寄っては、お地蔵さまや大日如来にお詣りします。

本堂の前には、冬至の翌日、23日の10時から、「かぼちゃ供養」で振舞われるかぼちゃの煮物。これを食べると、1年間無病息災ですごせるそう。昨年訪れて、かぼちゃをいただいたミモロ「1年間、元気に過ごせたよー」と、そのご利益は実証済み?!

「このかぼちゃ食べるのかなぁー」と、大きなかぼちゃに抱き着きます。そのかぼちゃを使うかどうかは、わかりませんが、ともかく、とても美味しい、ホクホクしたかぼちゃが頂けます。ただし、先着1000名。
10時には、お寺の前から、長い列ができます。「でも、待ってたら、食べられたよー」昨年は、10時すぎに到着しましたが、頂くことができました。「今年も、食べに行かなくちゃ…」と、今から、しっかり予定に入れているミモロでした。

*「矢田寺」京都市中京区寺町三条上ル 075-241-3608 「ミモロ 矢田寺」で検索すると、昨年のようすがよくわかります。ぜひ…


さて、次にミモロは、鴨川の四条大橋へ。「北の方が曇ってるから、きっと山は雪かも…」と、川風が冷たい12月の鴨川を眺めます。
その橋のそばの南座でおこなわれる顔見世は、京都の暮れの風物詩のひとつ。26日まで行われます。これが始まると、年末という気がする…という京都人も多いそう。
 
今、南座には、出演する役者さんのまねきが上がり、連日、大勢の観客で賑わっています。
  
今年は、二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、九代目市川中車の襲名披露が行われ、多くの人の注目を集めています。
 

まだ、空席もあるようで、チケットも購入できるそう。

あれ、ミモロがいない…演目を見ていたら、ミモロの姿がありません。南座の前から、少し鴨川方向に行くと…
いました、いました…じっと和菓子を見つめているミモロが・・・


花より団子…のミモロでした。

*「京都四条 南座」の公演の詳しい情報及びチケットの予約は、ホームページで。


*ミモロ:特許庁 商標登録第5629481号

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雅な桐箱の専門店「箱藤(はことう)商店」。気品ある贈り物の品として、評判の逸品

2013-12-18 | 老舗

五条通と堀川通の交差点の西、「東急ホテル」の並びにある「箱藤商店」は、桐箱の専門店です。
  
お店の前を通りかかったミモロは、吸い寄せられるようにお店の中を覗きます。
「わーなんかキレイな箱が、いっぱい並んでる~」そういうと、ドアを開けてお店の中へ。
お店の棚には、さまざまな大きさの桐箱がずらり。そしてそこには、桜や菊、水仙など四季を彩る花々が、描かれています。そのなんとも美しいこと…。
  
「雅だね~。さすが京都…」と、ミモロは、ただ見惚れるばかりです。
 

ここ「箱藤商店」は、明治24年創業の桐箱の専門店です。現在は、5代目当主が店を担います。初代は、島根県出身で、柳馬場仏光寺に「山田藤吉商店」を開業。2代目当主が、昭和19年に、現在の堀川五条に店を移し、店名を「箱藤商店」とし、現在に至ります。

日本の文化と桐材のかかわりは、古く、なんと弥生時代の遺跡からも、発掘されるそう。正倉院の御物も、多数桐箱の中に保存されています。それは、桐が持つ湿度を発散するという特質が、長期間の保存に適したものだからです。しかも、軽いため、移動が楽、さらに燃えにくいともいわれ、まさに大切なものを保管するのに最適なもの。昔から、茶道具、掛け軸、そして和服などの収納に、桐箱は重宝されてきたのです。

さて、「箱藤商店」は、桐箱の専門店として、西陣、室町の呉服関係の桐箱を主に製造していたそう。しかし、和服業界の低迷と共に、その需要は、減って行きます。

ここの桐箱に、転機が訪れたのは、平成12年、。この「桐箱専門ギャラリー」がオープンしたことから…。

さまざまな美しい図柄を描いた桐箱の登場で、いままでの物を納める機能的な容器といういわば中身重視の概念を、箱自体の美しさを楽しむ、箱自体に価値を置くことに、変換したのです。

 「まるで玉手箱みたい…」とミモロが、美しい箱を眺めていると…
「いらっしゃいませー。それ、お針箱なんですよ」とお店の方。
「お裁縫箱のこと?この中に、針や糸を入れとくの?すてき~。こんな美しいお針箱を使う女性って、きっとキレイな人だよねー」と、ミモロは想像します。
「あれ?これなんだろ?」丸い、まるでタマゴのようなものが、引き出しにいっぱい…
 
「これは、たまご箱っていうんですよ」。桐箱というと四角のイメージ。でも、これは、角がまるく、タマゴ型をしているので、手の中にすっぽり入り、なんとも心地よい感触…。
「蓋が開くんですよ」
上蓋をずらすと、中にものが入るスペースが現れます。
「ホント、すごいー」と、目を見張るミモロです。

開口は、ギザギザで、タマゴを割った時のイメージ。そして、中には、蓋にちなむ絵が描かれています。

四季の花々を描いた雅なものから、干支、ネコなど、種類も豊富。
  

「これ何入れるんですか?」と、ミモロ。「小さなものなら、なんでも…外出や旅行に持って行く、ピルケースやアクセサリーケースなどになさる方もいらっしゃいます」

また、出産祝いの贈り物に…へその緒入れとして評判の品です。「赤ちゃんの大切なへその緒入れに、ぴったりだねー」

ここでは、桐箱のオーダーも可能です。和服好きの方には、帯締め入れもおすすめ。美しく収納できます。

「あ、クリスマスツリーの絵もあるー」「サンタさん、プレゼントしてくれないかなぁー」と、じっと見つめるミモロ。
一体、何をいれるのかな?

 
気品ある品々に囲まれていると、煩雑な日常を反省したくなります。こんな箱を、優雅に使う女性に憧れを…。


「ここにいると、心が落ち着くねぇー」と、ミモロ。美しい箱と共に、素敵なひとときを、ぜひ…

*「箱藤商店」の詳しい情報は、ホームページで。お取り寄せも可能です。

*ミモロ:特許庁 商標登録第5629481号

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京都検定合格を目指す人におすすめ。「京都観光文化を考える会・都草」のさまざまな講座

2013-12-17 | 京都

12月14日は、ミモロは、朝から本当に忙しく動き回りました。午前中、「本妙寺」の「義士祭」でお詣りをし、その足で、岡崎公園の「平安楽市」を見て廻り、午後は、ミモロが会員になっている「京都観光文化を考える会・都草」の忘年会に出席しました。
 「もうお腹ペコペコ…」と、フラフラしながら辿り着いたのは、五条堀川にある「東急ホテル」の宴会場です。
「ミモロちゃん、いらっしゃいーお席決めるから、一枚引いてねー」と、事務局の方に促され、くじ引きのように席の番号を書いた紙を引きます。
すでに会場内は、大勢の会員の方がテーブルに。
「あ、ここがミモロのお席…」「ミモロちゃんお久しぶり…」と、同じテーブルの方とご挨拶を…。そして、坂本孝志理事長のご挨拶で、いよいよ忘年会がスタートしました。
次に乾杯。ミモロもビールのグラスを準備。

「やっとご飯が食べられるー」と、テーブルに運ばれるお料理を次々に平らげるミモロでした。
 

さて、「京都観光文化を考える会・都草」は、京都商工会議所の主催で、平成16年に始まった「京都・観光文化検定試験」(通称:京都検定)で、京都通と認定された人をはじめ、京都の歴史や文化などを学ぼうとする人たちの集まって、平成19年にできたNPO法人です。活動は、年々拡大し、京都の観光。文化の振興と啓蒙、地域活性化に寄与しています。

「ここにいる人たちのほとんどが、京都検定の1級に合格した人たちなんだよー」と、ミモロは、尊敬のまなざしを向けます。ミモロ自身は、まだ京都検定に参加していないのです。
   
「だって、すごーくむずかしいんだよー」と、ある日、問題集を見て、ビックリ。

例えば、平成24年の1級の問題を見ると・・・
・京の師走の風物詩、南座の顔見世のまねき看板には、出演者の名前が墨書されている。その書体は何か。

正解:勘亭流

・歌道の冷泉家では、月次歌会など王朝以来の貴重な行事を今に伝えているが、その中で公家の七夕行事は、何か。

正解:乞巧奠(きっこうてん)


「エーこんな事知らないー。それに漢字書けないー」と、ミモロは、お手上げ。全く無理…。すべて記述式なので、漢字が正確に書けないと、正解になりません。

さらに、150~200文字での記述問題もあるんです。

問題の範囲は、京都の歴史、文化、建造物、庭、習慣、ならわしなど、あるゆるものに及びます。しかも、1級は、80%の正解が、合格ラインだとか…。

3級の合格率は、73%、2級は45%、そして1級は、なんと15%ですから、そのむずかしさがわかります。



「どうやって勉強するんだろ?」とミモロ。
会員の方に伺うと、まずは、「公式テキストブック」(淡交社刊)の内容をしっかり頭にいれること。そして実際にお寺や神社を見ることが大切だとか…。

「このごろ文字書くのワープロばかりだから…漢字わすれちゃったー」とミモロ。

何度も、文字を書いて覚えることが大切だとか…。中には、腱鞘炎になったという人もいるほどです。

ミモロのように、京都検定を受けていない人も会員になれます。そして、会が主催する講演会や講座、町歩きや歴史探訪の体験講座にも参加でき、検定合格に役立つとか…。


都草では、美化活動などのボランティア活動も盛んで、ミモロも、ときどき参加しています。
 
「京都のお寺や神社をお掃除できるって、面白い…。お友達もやってみたいって…。京都に暮らしてるって実感できるよねー。お掃除が終わると、お寺や神社で、普通は見れないところが見学できたり、詳しく説明が聞けたり、楽しんだよー」と、ミモロは、頭より、体を使う活動の参加者です。

「ミモロちゃんも、京都検定受けたら…」「え~覚えられないむずかしい漢字…」と、記憶に自信のないミモロです。

1級は、まずは、2級に合格しないと受験できません。まずは、四択問題が中心の2級や3級から…。

「ホント、みんなスゴイ勉強家さんだねー」と、ミモロは、感心してばかり。しかも、失礼ながら、決して若いとは言えない年齢。「ボケ防止にも、いいんですよー」と。確かになにかを学ぶことに、年齢は関係ありません。

都草の会員さんは、その豊富な知識を、京都御所の案内やガイド、修学旅行生への歴史・文化のお話会など、さまざまな観光ボランティア活動に発揮して、京都の観光・文化振興に尽くしています。


京都好きなら、その知識を確かなものにするため、一度は、京都検定を受験してみるのもいいかも…。

ミモロは、どうするのー?「う~ん、いつかねぇー」と、人には勧めても、なかなか腰をあげないミモロでした。

*「京都観光文化を考える会・都草」の詳しい情報は、ホームページで。入会申し込みもインターネットで可能です。年会費は、3000円。


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