M's World

食と酒にまつわるエトセトラ

崇徳院

2015年01月10日 | グルメ

「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の …」

百人一首、崇徳院の詠んだ和歌です。
落語の演目「崇徳院」では、この歌だけを頼りに恋に患う若旦那のご相手を探しだすことを命じられた熊五郎の苦労を面白おかしく語っています。

あらすじはざっくりこんな感じです。

ある神社の茶店で若旦那が美しい娘さんに一目惚れ❤してしまいます。
娘さんが茶店を出るときに、ふくさ(ハンカチ)を落としてしまいます。(よくあるパターンですね)
若旦那がそれを拾って手渡すと、娘さんは冒頭の句「瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の」と紙に書いて手渡します。

若旦那はその下の句が「割れても末に 会わむとぞおもう」(また会いたいわ❤)ということに気付いたけども、その娘がどこの誰かわからずに恋患いで寝込んでしまいます。

それを心配した大旦那が熊五郎に娘を探しだすように命じます。
熊五郎はやみくもに町中を探しますが見つかるはずもありません。
見かねた熊五郎の奥さんが、人の集まる床屋と風呂屋で「瀬をはやみ~」と叫べばきっと何かしら情報が見つかるとアドバイスします。

熊五郎は床屋と風呂屋で「瀬をはやみ~」と叫んでまわります。
いろいろありますが、最後に床屋でその娘の父親に頼まれて若旦那を探している男に出会います。
やっと見つけた男と「すぐに店に来い」「いやウチの方に来い」とケンカをしているうちに、床屋の鏡を割ってしまいます。
「どうしてくれるんだ!」と怒る床屋の主人に熊五郎が「割れても(月)末に 買わんとぞ思う」というお話。(上手い!)

私は五代目の桂文枝師匠の話を聴いていました。ぜひじっくりと聴いてみてください。ほんとに楽しいです。



さて、私が何のお話がしたかったかというと、今の情報収集ポイントは床屋と風呂屋だけではなく(確かに今でも床屋と風呂屋での情報はスゴいです)、地元飲み屋とタクシーの情報もスゴいということです。

ネタを探すには地元飲み屋と地元タクシーが最適ですよ。
ネットよりも正確かつ具体的に大概のことはわかります。

明石駅まわりの再開発の状況(裏話)はほとんど飲み屋とタクシーで聞いた話です。
お酒を飲んでタクシーで帰るだけで、いろんなネタが入ってきます。

ネタ切れの際にはぜひお試しあれ!

コメント
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