毎朝、人類が戦ってきた「二日酔い」という魔物。
何世紀も続いてきた戦いで、我々はさまざまな知識や戦術を学んできた。
・肝臓で分解しきれなかったアルコールがアセトアルデヒドとともに血液中に戻り不快感を示す。
・肝臓が処理する時間(時)=アルコール度数(度)÷100×飲んだ量(mL)×0.8(エタノール量)÷(体重(Kg)×0.1)
・「たんぱく質、脂質、食物繊維、ビタミンなどをバランスよく含んだおつまみを食べながら、特に最初はゆっくりと、以後はその日の体調と相談しながら酒量を決めていくことが二日酔い防止につながります」(自治医科大学付属さいたま医療センター 浅部先生)
ほぼ絶え間なく目にするお酒(二日酔い)に関するネット記事。
「ヘパリーゼ」「しじみエキス」など氾濫するテレビコマーシャル。
戦士たちは、それぞれの武装で身をつつみ、夜の街へと出陣していく。
それでも「二日酔い」は無くならない。
戦いに敗れた朝、昨夜の敗因を分析し、翌朝の戦いに挑むために街にでる。
そしてまた痛恨の朝を迎える。
これはもはや、ある種のゲームなのだろうか?
この戦いに結末はあるのか?
そもそも我々人類は、真剣に「二日酔い」をこの世から抹殺しようとしているのだろうか?
さんざん飲んだ後に、朝日に包まれた清々しい目覚めを求めているのだろうか?
飲酒による享楽を得たにもかかわらず、その代償を支払わない。そんな都合のいいことを考えているのではないだろうか?
わからない。
それでも我たちは戦いに行く!
片手には「ヘパリーゼ」
「いくぞぉー! (ドッカーン!)」 (by スネークマンショー「急いで口で吸え」)