「春、山菜つみが楽しい なかなか見つけにくいがシャクが美味しい」
道東に住んでいる時、山菜の本を見ていて「シャクを庭に植えていれば、次から次に葉がつめるので便利」という説明書きに、是非シャクを見つけたくて探していました。
しかし、道東ではみつかりませんでした。
そして札幌に越してきて、念願のシャクをとうとう見つけました。
そこは長沼町に向かう防風林の湿地帯の中でした。摘んでみて切口のにおいをかぎます。せりのにおいがします。間違いなく食べれます。
我が家では春は5月の連休過ぎに、札幌郊外の長沼町の花の苗販売農園まで車を走らせるのですが、帰りがけに防風林の中で、コゴミやミツバ、ボウナ(ヨブスマソウ)にシャクを摘み菜してくるのです。
シャクを見つけた年はあたり一面に沢山生えていて驚きでした。シャクをカマで刈るほど幾らでもあるのです。茹でておひたしにするとおいしいのです。
春は「福寿草」の花が終わるとその葉がシャクに非常に似ているので間違わない様に気をつけます。見分け方は切口を匂ってセリのにおいがするかしないかで区別します。
防風林内にこれほどまでにあるのだから、根を掘り起こしてきてわが畑にまで移植する気は起りませんでした。
ちなみにシャクは大きく育ち、肩近くまでになり、白い花を付けて、春の姿からは想像できないようになります。
その後の事ですが、
数年後、防風林のまわりの排水溝の工事が終わり、防風林内のじめじめしたところが少なくなってしまいました。環境が大変わりしたのでしょうね、シャクもコゴミも数が激減して楽しい場所ではなくなりました。