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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

悪魔の絵筆 コウリンタンポポ 滝川市丸加高原にも!!

2019-07-11 20:53:39 | 草花

「悪魔の絵筆 コウリンタンポポ 丸加高原にも!」

「憎まれっ子世にはばかる」とよく言われますが、「綺麗な花を付けるコウリンタンポポは除草されず 世にはばかります。」

コウリンタンポポは繁殖力旺盛なので、ニックネームは「悪魔の絵筆」と言われます。

私が一番最初にコウリンタンポポを意識したのは「オホーツク博物誌」(昭和49年)を著した40才代の時でした。網走郷土博物館長米村喜男衛氏に私の本の序文をお願いしに博物館に出向いた時でした。

網走強度博物館の庭に橙色の花があり、綺麗な花と認識したのがこの花との初めての出会いでした。

牧野植物図鑑で繁殖力が旺盛なので「悪魔の絵筆」と言われるとありましたが、以後この花にあまり出会う事はありませんでした。

ところが、近年この花が目立って目につくようになりました。それも人里離れた山奥にも見られるのです。可愛げな花を付けるので取り除かれることもなく世にはびこってきたのです。

 

外来種で、他の植生にまで影響を及ぼす勢いなのです。

国立滝野すずらん公園の駐車場の脇の草地に、美深町の美味しいジンギスカン料理でおもてなしをしてくれる「トント」建物の周辺一帯(黄色のコウリンタンポぽが)にも、松山湿原登山口までの道路脇に、身近では札幌・モエレ沼公園(黄色の花のコウリンタンポポ)、札幌・ラベンダー園の・幌見峠にも咲いていて、その数を、生育地を増しています。

女満別空港からの美幌に抜ける高速道路沿いに、それは一面に・・・咲いているとブログに載せる人がいて、その繁殖力は旺盛です。バスの中からの撮影の様ですが一面橙色の花に彩られそれは驚きです。

 

(2017・07・31 カムイラビット撮影)

火野正平が自転車(チャリ)で巡るNHKテレビの旅番組では、滝川市丸加高原にも橙色のコウリンタンポポが花を風に揺らしていました。

その繁殖力のすごさに、今になって驚いています。

 

橙色の花、黄色の花の二種類があります。

なかなか綺麗でしょう。これだけ綺麗だと除草する気にはなれませんね。


「てっぺんかけたか」「じょっぴんかけたか」 けたたましく鳴くのは 何という鳥なの?

2019-07-11 20:04:34 | 

「ホトトギスは てっぺんかけたか!! エゾセンニュウは じょっぴんかけたか!!」

まじかで、この鳥に鳴かれると気持ちがたまりません。最高に得をした感じになります。

十勝管内の足寄(町)に住んでいた当時、丘の上の端の森に囲まれたようなところに公宅がありました。

夕方から夜にかけて、それははっきりと「じょっぴん(北海道弁で鍵を指します)かけたか」と声え高々に鳴く鳥が居ました。はっきりと鳴くので頭に今でも印象深く焼き付いています。

道南などで鳴くのはホトトギスと言いますが、道東でこのように鳴くこの鳥はエゾセンニュウであろうと後に分かりました。

この頃(季節)は、あまりけたたましく鳴きませんが、札幌のわが別荘の草原からも聞こえてくる「じょっぴんかけたか」「じよっぴんかけたか」の鳴き声は、エゾセンニュウであろうと思われます。

 

道新に「新北のうた暦」という欄があります。2019・7・10に明快に「てっぺんかけたか」「じょつぴんかけたか」の二つの声の違いについて書かれてありました。

       「蝦夷仙入 声透きとほる 谿の闇」    寺島ふで女 

この詩について、五十嵐英彦が解説しています。

「じっぴん(北海道弁で鍵)かけたか」と昔から言われている鳥が蝦夷仙入(えぞせんにゅう)だ。

「てっぺんかけたか」と鳴くホトトギスに囀(さえず)りがにているために「エゾホトトギス」とも呼ばれ、夏季になると繁殖のために北海道に渡ってくる。

そのはっきりとして近い鳴き声が聞こえだすと山深い谿(たに)の闇にも夏の気が満ちているのを感じるのであった。 と・・・。

 

わが別荘は防風林が近くにある草原の中、森でなくとも身近にてジョッピンカケタカと鳴くのですから驚きです。

夏の季節が進んだせいか、この頃はあまりこのさえずりが小声になっています。