「人にも勧めたくなる神秘の池 清里町・神の子池」
「何処か見学地で印象に残る所ないかい?」と聞かれたら、少し間をおいて「そうだねえ、神の子池がいいのではないかな」と私は答えるでしょう。
今から約30年数前、オホーツク管内の清里町に住んでいた当時、「神の子池」周辺は人の手があまり入っておらず、摩周湖の水が地下水となって湧き出る神秘の小池として、それは魅力満点のところです。
奥ゆかしいというか、こんこんと湧き出す透き通った水を眺めている時は、時を忘れ何考えることなく時を過ごしていました。
池はいくつかあって、一番大きな池では、湖面下で砂が冷水と共にふきだしています。
倒木が池の中に見られますが、何年も昔の倒れた形で池の底に存在してるです。
噴き出す水は冷水なので、木もむかしそのままなのです。住む魚の数はあまりなく、時折小さいオショロコマが見え隠れする程度で、それが神秘さをかもし出していました。
むかし、冬の国道から神の子池方向を見ると、エゾシカが雪原をラッセルし、腹の部分がU字に残る鹿道にも驚きを隠せませんでした。
池は摩周湖の湖水の伏流水として流れ出ており、一日1万2千tと推定され、水温は通年で8度、オショロコマもこれでは大きくなれません。
大半の伏流水は飲めるはずですが、火山性の摩周岳の水では飲めないのでしょう。こんこんとなかれ出る神の子池の水は小川となって流れ出ています。
※ 2015年に池の周囲に木道が整備され、池に通じる林道は大型・中型車両は通行禁止となっています。
道新記事より借用 「横山文代さんの神の子池の絵」
★ 北海道新聞(元年・7・12)に神の子池の絵(横山文代さん)が載せられていて、写真で撮ったみたいに描かれていて、これ本当に描かれたものなのとまじまじ見たのでした