「熊の話」
ここで取り上げる「熊出没の話」はむかしの話ではありません。
今、札幌の南区や同区内にある国立滝野すずらん公園や札幌に隣接する野幌森林公園、近くの酪農大学敷地などに熊(羆=ヒグマ)が出て、住民を騒がせて(恐怖を与えて)います。
ただ熊が出たということでは済むことではありません。人を襲う事が懸念されるので「熊対策をとらなければならない」のです。
滝野すずらん公園では柵内に入った熊(親子熊)が柵外に出たのが確認されるまで閉園を余儀なくされていますし、
南区は札幌の果物農園のある地区で、サクランボ畑にクマが入り、サクランボの木にまで登り食い荒らされ、電気柵を張り巡らせなくてはならなくなっています。
熊との共存が良いとされていますが、住民にとってはなみやさしい事ではありません。
北海道の地名の中に「熊の沢」という地名があるのは、むかしよくクマが出たところに付けられたのであった思われます。
※ 北海道の地名の中にと「熊牛」と言う地名があります。この地名はアイヌ語地名です。地名を見て違和感を感じます。熊と牛がどう関係するのかです。
実はクマウシとは獲物を干す柵のある場所を呼んだアイヌ語で、熊と牛の日本語を当てたものなのです。
このは余談ですが、この地名をもじって、勝手に解釈すると、クマは熊とし、ウシはアイヌ語の「ある・いる」の意味なので、「クマが居る」となります。
獲物を干したものが熊肉であれば、熊がよく居る所となるのです。