「これって北海道弁だべさ 北海道弁（4）」
「それくらいでいいんじゃないかい」「そうそうそうだべさ」「お晩でした」いつもは使っていないけれど、ついつい出てくる言葉、断定的には「そうだべさ」、説得気味には「そうでしよ」など、北海道的な言い方があります。ここではこれらを北海道弁としています。
〇 はらんべ悪い 腹立つ
〇 ガンケ がけ
〇 お晩です こんばんは
〇 タショウ でしょう 「寒かったショウ」「困ったショウ」
〇 ガッチャキ 痔 痔ろう 痔は健康のバロメーターだとか
〇 おはようございました おおおはようございます
〇 シタッケ そうしたら
〇 はく 靴下・手袋を身に付ける時
〇 ゴショ芋 馬鈴薯
〇 あきあじ 鮭 サケ
〇 ミッタクナイ 美しくない 綺麗でない
〇 ゆるくない きつい きびしい
〇 シャモ 和人
〇 ゴミを投げる 普通はゴミを捨てるという。投げると使うのは北海道独特の言い方
〇 おがる 成長する
〇 やんしゅう 渡り漁夫
〇 だはんこく だだをこねる
〇 チャランケつける 談判する もんくをつける
〇 オヤジ 熊 クマの事
〇 ええど いいですよ いいよ
「カラスのマンマ 今赤く美味しそう！！」
幼児語で「マンマ」は「ご飯」の事。
むかしから私は「エゾニワトコの実」を「カラスのマンマ」と言っていました。カラスが食べる「御飯（マンマ）」ということだったのであろうと思います。
今、このエゾニワトコの木の実が真っ赤に色づいています。カラスは赤い実が好きで、赤いトマトを食い荒らしますので、多分エゾニワトコの赤い実も好みであろうとカラスのマンマと呼んだのでしょう。
美味しそうに赤く色づいて食べれそうです。ですがこの実をカラスが食べているのを私はまだ見たことがありません。
今はこの木の実はつやがあり綺麗ですが、これが熟してくるとムクドリが数百羽と群れ飛んできてついばんでいきます。あっという間に赤い実は姿を消します。
その姿を見ているので、私は「ムクドリのマンマ」と言った方が良いのではと思っています。
※ 札幌に月寒という地名がありますが、アイヌ語の「ムクドリの沢山いる沢」からの呼び方から名が付いたものです。むかしもムクドリは群れて飛んでいたのでしょう。
永田方正蝦夷アイヌ語地名解にはこのムクドリに「桜鳥」の漢字を当てています。
群れてムクドリが、エゾニワトコの赤い実を一気に食べてエゾニワトコの季節は終わります。
