「山菜礼賛」
「春の血には苦みを盛れ」と言われています。
札幌の私の住む地は野山に近くて恵まれています。それでも車が無ければその恩恵に預かれません。野山に出向けるのは車の御蔭です。
フキノトウにギョウジャニンニク、ウドにコゴミにタラの芽。共通するのはほろ苦さでしょう。
ワラビなどは取り過ぎて台所で待機し、「食べきれないから、もう採ってこないで」と宣告されるほどなのです。
ワラビです。一束250円でした。
アスパラだは買ってきました。
もうタケノコ(ネマガリダケ)が出ていました。
これはタラの芽です。
札幌郊外の店に行けば山菜が売られています。
フキなどは野から採ってくるとよいのにと店に並んだ品物を見て感想をもらしました。
エゾニワトコの蕾、タラの芽は山菜(共に天ぷら揚げとして食べます)としてはきつく、腹をこわし敬遠する齢となりました。
そのためでしょうか、菜園のまわりにあるにタラの芽は誰からも痛めつけられることも無く、今では葉を広げて健在です。
北海道のヒグマは春にはフキノトウ、ミズバショウなど若芽を食べて冬に体内にたまった毒素を排出すると言いますが、私達も山菜を食して冬の血を一掃し元気を得ましょう。
向田邦子さんが随筆に「野の味わいを覚えると、いままで死んだ野菜を食べていたことに気が付きます」書いています。
そうそうそうなんだよね。とうなづいたのでしたが・・・
「死んでいた野菜」などと、ここまで書くと誇張過ぎますがね、春が来て春の恵み山菜を得て元気が出るのは間違いありません。