「林の中で野の花たちに出会う」
数年前に立ち寄った長沼町のある防風林内で「シャク」を採取したことがあります。「シャク」は山菜として有用で、おひたしにしても美味しく「庭に植えて置くと便利です」と物の本でみたことがあります。
この「シャク」を採集しようと以前立ち寄ったところに行ったのですが、もう何年も間が空いてしまい、その場所の入り口が分からなくなっていました。
ままよとばかりその地であろうと思われる防風林内に入ったのですが、排水路が整備されて環境がまったく変わっていて、前に入った場所なのか別な場所なのかさえ全く分かりませんでした。
ままよとばかり防風林の中に踏み込みました。
そこにはシャクは全く見つかりません。シャクの葉に似た植物に出会いました。葉をちぎり匂ってみます。せり科なので似た匂いですが食べたくなるような匂いではないのです。
花の付け方、咲き方を見るとどうやら「ヤブニンジン」の様なのです。林内のいたるところに群生しています。これほどまでに集まっているのに初めて出会いました。
そしてもう一つ目立って花を咲かせている植物がありまとた。二輪の花の付き方から「ホウチャクソウ」であることが分かります。
我が庭にも植えています。花の咲き方が可愛く私の好みの山草ですが、この防風林内のホウチャクソウはいたるところに群生していて驚きでした。
やぶちを進むので体力が消耗します。とうとう「シャク」を見つけることなくこの林と別れました。