「ホトトギスは てっぺんかけたか!! エゾセンニュウは じょっぴんかけたか!!」
まじかで、この鳥に鳴かれると気持ちがたまりません。最高に得をした感じになります。
十勝管内の足寄(町)に住んでいた当時、丘の上の端の森に囲まれたようなところに公宅がありました。
夕方から夜にかけて、それははっきりと「じょっぴん(北海道弁で鍵を指します)かけたか」と声え高々に鳴く鳥が居ました。はっきりと鳴くので頭に今でも印象深く焼き付いています。
道南などで鳴くのはホトトギスと言いますが、道東でこのように鳴くこの鳥はエゾセンニュウであろうと後に分かりました。
この頃(季節)は、あまりけたたましく鳴きませんが、札幌のわが別荘の草原からも聞こえてくる「じょっぴんかけたか」「じよっぴんかけたか」の鳴き声は、エゾセンニュウであろうと思われます。
道新に「新北のうた暦」という欄があります。2019・7・10に明快に「てっぺんかけたか」「じょつぴんかけたか」の二つの声の違いについて書かれてありました。
「蝦夷仙入 声透きとほる 谿の闇」 寺島ふで女
この詩について、五十嵐英彦が解説しています。
「じっぴん(北海道弁で鍵)かけたか」と昔から言われている鳥が蝦夷仙入(えぞせんにゅう)だ。
「てっぺんかけたか」と鳴くホトトギスに囀(さえず)りがにているために「エゾホトトギス」とも呼ばれ、夏季になると繁殖のために北海道に渡ってくる。
そのはっきりとして近い鳴き声が聞こえだすと山深い谿(たに)の闇にも夏の気が満ちているのを感じるのであった。 と・・・。
わが別荘は防風林が近くにある草原の中、森でなくとも身近にてジョッピンカケタカと鳴くのですから驚きです。
夏の季節が進んだせいか、この頃はあまりこのさえずりが小声になっています。
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