かーちゃんはつらいよ

施設入所した18歳そうちゃん(自閉症、最重度知的障害、強度行動障害、てんかん)のかーちゃんが書く雑記。

「はじめて」の不安感

2018年08月11日 22時14分42秒 | みゆみゆとの生活
そうちゃんと夫は、無事にキャンプに行きました。
とはいってもほとんど連絡がないので、どう無事なのかはわかりませんが。
とりあえず、行きのバスの中ではパニックで叫びっぱなしだったみたい。
一緒に乗っている皆さんが優しくてほんとにありがたいと、夫はラインで伝えてきました。

キャンプのしおりの一番後ろに、学生ボランティアさん向けのページがあった。
そこに書いてあったのは。(覚書なので正確ではないかも、すみません。)

 急にバスに乗せられて、子ども達は知らない場所に連れていかれます。
 そこは初めての場所で、知らない人がたくさんいます。
 何をするのかもわかりません。
 
 そこへ、不気味な笑いを浮かべた人が近寄ってきて、何かを話しかけてきました。
 言葉は外国語のようで聞き取れません。
 「どうしたらいいんだろう」と思っていたら、突然その人に腕をつかまれ、グイと引っ張られました・・・。

 あなただったらどう感じますか?
 状況や言語の理解が苦手な自閉症の子どもたちはこういう世界にいると、知って下さい。

これを読んだだけで、とても安心できました。
この主催者は子ども達のことをよく理解している。
そして愛があふれている。

実際には、子ども向けにきちんとした説明プリントが渡されています。
スケジュールを、絵や写真で細かく示したものです。
それに、事前説明会で担当ボランティアさんと1時間しっかり遊び、顔合わせもできています。
そうちゃんも頭では理解できてるはず。
スケジュールは完璧に覚え、集合場所に着いたらすぐに担当ボランティアさんを見つけて手をつなぎに行っていました。
それでも、不安なんだなー。
バスで大声上げるほど。

さあ、今頃どうしてるだろ。
ボランティアさんと、ちゃんと寝てるかな。
クタクタになるまで仕事して、ぼろ雑巾のままキャンプに行った夫も心配。
廊下とか外とか、変なとこで寝てなきゃいいけど。(そこ?笑)

送り出した私は私で燃え尽き状態。
ここ10日間のワンオペ育児、しんどかった。
そうちゃんの肩をつかんで「なんでっ?いい加減にして!」と半泣きで叫んだ日もあった。
「なんで」も「いい加減にして」も、わからないよね。ごめんね、そうちゃん。
みゆみゆにもイライラが向かって、些細なことで怒鳴り散らしたりもした。ごめんね、傷つけて。

そんな全部を胸に抱いて、午後、泥のようにおふとんで眠りこけました。
お昼寝4時間。寝すぎ。
疲れてたんだなー、と言い訳。

目が覚めたら動く気になって、近くの老人福祉施設の夏祭りに出かけてきました。
月に1回介護相談員としてお邪魔して、入所者さんの言葉に耳を傾けている施設です。
いつも話す方たちが、浴衣でおしゃれして表に出て来られていました。
心なしか皆さん表情が生き生きしていて。
私も嬉しい気持ちになりました。

入所者さんのご家族だけでなく、ご近所の子ども連れやたくさんのボランティアさん達も来ていて、とても盛況でした。
焼きそばを食べ、歌を聞き、いい時間になったよ。
それに、会いたかった人にいろいろ再会できました。

途中、ふと目が合ったのは、市長さん。
「あっ。こんにちは。」と向こうから声をかけてくださり。
先日の「みんなの学校」上映会のご支援についてお礼を直接言うことができました。
私なんぞの顔を覚えていてくださるなんて。そして気さくに話して下さって。
市長さん、すごい。
今後もよろしくお願いしますと、丁寧にご挨拶してきました。

ああ、緊張した。

頑張って、
燃え尽きて、
しっかり休んで、
出かけたら、
出会いがあった。

また、頑張れる。