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信州松本からの投稿(2004年11月11日~)

我が家の松本弁 「ぐざる」

2022-02-01 | 我が家の松本弁
我が家の松本弁 「ぐざる」

「ぐざる」は「叱る」や「怒る」の意。

例文1
「あきれて ぐざる きにも なら ねー」=「呆れて叱る気にもならない」
「とうちゃん に えれー ぐざられちまった」=「お父さんにとても叱られてしまった」
「あの おやじにゃー よく ぐざられた もん だ」=「あの小父さんには良く怒られたものだ」
「あの よたっこぞう が ぐざられる は むりも ねー」=「あのいだずら小僧が叱られるのは無理もない」
「むかしゃー おつくべ させられて おやじ に ぐざられた もん ど」=「昔は正座をさせられて親父に叱られたものだ」
「そうじ ちゅう に しゃべくってると せんせー に ぐざられる ぞ」=「掃除中に話をしていると先生に怒られるぞ」
「あいつも じっさ に ぐざられた で すこしゃー はんせい する 」=「あいつもおじいさんに叱られたから少しは反省をするでしょう」
「あいつ せんせー に ぐざられたもんで えれー ちんやり してた 」=「あいつ先生に怒られたものだからとてもしょんぼりしていましたよ」
「まどがらす わっちまった もんで せんせー に えれー ぐざられちまった」=「窓ガラスを割ってしまったものだから先生にとても叱られてしまった」
「とし とる に つれて ぐざられる こん が へって いまじゃ だれも ぐざって くれん」=「年を取るごとに怒られることが減って今では誰も叱ったり怒ったりしてくれない」
「いままで えれー いたずら こいた が どうゆうわけか かあちゃん に ぐざられた こん が ねー」=「今までにとても悪戯をしたがどういう訳か母親に怒られた事が無い」
「とうちゃん、 こども は ぐざる ばか じゃー だめ で うんまく ほめる こん も ひつよう だって せんせー が いってた じー」=「お父さん、子供は叱るばかりでは駄目で上手に褒める事も必要だと先生が言っていましたよ」
「せんだい の しゃちょうにゃー しごと おぼえるまで えれー ぐざられた もん ど。 えれー ぐざられた が それ が ある もんで いま の おれ が ある だいね」=「先代の社長には仕事を覚えるまではとても怒られたものです。 大分怒られたがそれが有ったから今の俺が有るのですよ」

例文2
子  「かあちゃん きのんなしゅくだいやらなんで がっこう いっちまった もんで せー せんせーにえれーぐざられちまった。」
母  「やるときにやるこんやらねーと そうなっちまう
    すこしは こりつろ
    とうちゃんにゃー いっちゃーだめだぞ。
    せんせーにぐざられたより もっとぐざられちまう な。
    かあちゃんもこ こんは だまっててやる
    あしたからはしゅくだいは ゆうはんたべるめーにやっちまうだぞ。」
例文2の標準語(?)訳
子  「お母さん 昨日宿題をやらないで 学校へ行ったものだから 先生にとても叱られてしまいました。」
母  「やる時に、やる事をやらないからそうなるのです。
    少しは 懲りたでしょう。」
   「お父さんには 言わないように。
    先生に叱られたよりももっと叱られますからね。
    お母さんも黙っていてやるから。」
    明日からは宿題は夕飯を食べる前にやってしまうのですよ。」



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