いかばかりあだに散るらん秋風のはげしき野べの露草の花(散木奇歌集)
月草に衣はすらむ朝露にぬれてののちはうつろひぬとも(万葉集)
あした咲き夕べはけぬる月草のけぬべき恋もわれはするかも(万葉集)
夜もすがらかさねし袖はしら露のよそにぞうつる月草の色(壬二集)
おもかげはなほありあけの月くさにぬれてうつろふ袖のあさ露(新勅撰和歌集)
月草の花もあだにや思ふらむぬれぬにうつる人のこころを(秋風和歌集)
月草の花よりあだにうつろふは人の心の色にぞありける(隣女和歌集)
世の中の人のこころは月草のうつろひやすき色にぞありける(古今和歌六帖)
色かはる人のこころは月草のうつろひやすき花とこそ見れ(実材母集)
(2009年11月4日の「月草・露草」の記事は削除しました。)