monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

月草・露草

2011年08月14日 | 日本古典文学-和歌-秋

いかばかりあだに散るらん秋風のはげしき野べの露草の花(散木奇歌集)

月草に衣はすらむ朝露にぬれてののちはうつろひぬとも(万葉集)

あした咲き夕べはけぬる月草のけぬべき恋もわれはするかも(万葉集)

夜もすがらかさねし袖はしら露のよそにぞうつる月草の色(壬二集)

おもかげはなほありあけの月くさにぬれてうつろふ袖のあさ露(新勅撰和歌集)

月草の花もあだにや思ふらむぬれぬにうつる人のこころを(秋風和歌集)

月草の花よりあだにうつろふは人の心の色にぞありける(隣女和歌集)

世の中の人のこころは月草のうつろひやすき色にぞありける(古今和歌六帖)

色かはる人のこころは月草のうつろひやすき花とこそ見れ(実材母集)

(2009年11月4日の「月草・露草」の記事は削除しました。)

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