monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

初雁(はつかり)

2011年08月24日 | 日本古典文学-和歌-秋

秋風のさむき朝けに来にけらし雲にきこゆる初雁のこゑ(玉葉和歌集)

霧はれてあさ日うつろふ山の端(は)の雲にすぎゆく初雁のこゑ(新続古今和歌集)

みねこえて今ぞ鳴くなるはつ雁の初瀬の山の秋霧の空(夫木抄)

ふるさとのあさぢが末は色づ きてはつ雁がねぞ雲に鳴くなる(玉葉和歌集)

ものや思ふ雲のはたての夕ぐれに天(あま)つ空なる初雁のこゑ(続千載和歌集)

初雁のはつかにこゑを聞きしより中ぞらにのみものを思ふかな(古今和歌集)

雲がくれ鳴きてゆくなる初雁のはつかに見てぞ人は恋しき(金槐和歌集)

コメント
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