monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

秋の雨

2011年08月18日 | 日本古典文学-和歌-秋

たちそむる霧かとみれば秋の雨のこまかにそそく夕暮の空(風雅和歌集)

野わきだつ夕べの雲のあしはやみしぐれに似たる秋の村雨(風雅和歌集)

風にゆく峰の浮き雲あとはれて夕日にのこる秋の村雨(玉葉和歌集)

いかにせんぬれぬ宿かす人もなきかた野のみ野の秋の村雨(続拾遺和歌集)

さらぬだに秋のあはれはたえせぬに心ぼそさをそふる雨かな(六百番歌合)

行(ゆ)くへなき秋の思ひぞせかれぬる村雨なびく雲の遠(をち)かた(拾遺愚草)

数々に思ひおもはず問ひがたみ身をしる雨はふりぞまされる(古今和歌集)

君しのぶこころのうちもかきくらし身をしる雨のわびつつぞふる(宝治百首)

とへかしな桐の葉おつる山里の夕べの雨のあきのあはれを(竹葉和歌抄)

人は来ずはらはぬ庭の桐の葉におとなふ雨の音(おと)のさびしさ(夫木抄)

(2009年10月27日の「秋の雨」の記事は削除しました。)

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