monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

山の雪

2011年12月14日 | 日本古典文学-和歌-冬

手向山もみぢのぬさは散りにけり雪の白木綿(しらゆふ)かけぬ日ぞなき(続後撰和歌集)

みどりなる苔のむす木も白妙に雪ふりにけり天の香具山(新千載和歌集)

吉野山けさ降る雪やつもるらむ入りにし人の跡だにもなし(新続古今和歌集)

いつのまに降りつもりぬる雪なればかへる山路に道まよふらむ(新後拾遺和歌集)

真柴刈る道や絶えなむ山がつのいやしき降れる夜半のしら雪(続拾遺和歌集)

狩ごろもすそ野も深しはしたかのとがへる山の峰の白雪(新勅撰和歌集)

はしたかのとがへる山の雪のうちにそれえとも見えぬ峯の椎柴(新勅撰和歌集)

かきくらしたまゆらやまず降る雪の幾重(いくへ)つもりぬ越の白山(新勅撰和歌集)

鳥のこゑ松の嵐の音(おと)もせず山しづ かなる雪の夕ぐれ(風雅和歌集)

(2009年12月30日の「山の雪」の記事は削除しました。)