八百日(やほか)ゆく浜のまさごぢはるばるとかぎりも見えずつもる白雪(続拾遺和歌集)
潮風にたちくる波とみるほどに雪をしきつの浦のまさごぢ(玉葉和歌集)
磯べなる松のしづ えにふる雪の消(け)ぬとも見えずかかる白波(新千載和歌集)
こぎかへる棚なし小舟あともなし難波の葦の雪の下折れ(新拾遺和歌集)
うちよする沖つしら波おとさえて雪になるみのうら風ぞ吹く(新続古今和歌集)
沖つかぜ雪ふきかけて白たへになるをの松は葉がへしてけり(安嘉門院四条百首)
(2009年12月30日の「海辺の雪」の記事は削除しました。)