消えつつもなほふるものは人恋ふるわが魂(たましひ)と雪となりけり(古今和歌六帖)
みやま辺(べ)やすすきおしなみふる雪にきえてもものを思ふころかな(長綱百首)
かきくらし降る白雪の下ぎえに消えてもの思ふころにもあるかな(古今和歌集)
冬の夜の雪とつもれるおもひをば言はねどそらに知りやしぬらむ(新勅撰和歌集)
空に知る人はあらじな白雪のきえてもの思ふわが心かな(古今和歌六帖)
たのめおくほどをいつともしら雪の待たで消ぬべき今日の暮れかな(風葉和歌集)
降る雪の空に消(け)ぬべく恋ふれども逢うふよしなしに月ぞ経(へ)にける(万葉集)
(2009年12月30日の「寄雪恋」の記事は削除しました。)