monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

依雪待人(ゆきによりてひとをまつ)/雪降りてとふ人なし

2011年12月17日 | 日本古典文学-和歌-冬

花の春 月の秋こそ恋しけれ雪に人来ぬ冬のやまざと(正治二年初度百首)

さらでだにとふ人もなき山里にみち見えぬまで降れる白雪(二条太皇太后宮大弐集)

けふいく日(か)とふ人なしに跡たえて雪にこもれる宿のさびしさ(新続古今和歌集)

とふ人もなくて日数ぞつもりぬる庭にあと見ぬ宿の白雪(玉葉和歌集)

とはでふる日かずのみこそつもりけれ今日も跡なき庭のしら雪(新後拾遺和歌集)

たづ ねきて道わけわぶる人もあらじ幾重(いくへ)もつもれ庭の白雪(新古今和歌集)

積もれただ道は絶ゆとも山里に日をふる雪を友とたのまむ(続千載和歌集)

おもひやれ雪も山ぢもふかくして跡たえにける人のすみかを(後拾遺和歌集)

たれをとひ誰を待たましとばかりに跡たえはつる雪の山里(秋篠月清集)

雪ふりて人もかよはぬ道なれやあとはかもなく思ひきゆらむ(古今和歌集)