とにかくに身にもおぼえぬ年暮れて儺(な)やらふ夜にもなりにけるかな(後小松院御百首)
あらたまの春をむかふる年のうちに鬼こもれりとやらふ声かな(夫木抄)
九重の雲のうへよりやらふ儺(な)のほどにともなふふりつづみかな(久安百首)