「竹の葉」という用語の語釈①「竹についている葉。」は、日本国語大辞典・第二版では、『拾遺和歌集』(1005-07年頃か)からの例が早いのですが、もっとさかのぼる用例があります。
露(つゆ)もおけとなびくものから竹(たけ)の葉(は)の色(いろ)移(うつ)ろへる秋(あき)もみぬかな
(19・〔延喜五-八年〕秋 本院左大臣時平前栽合、十巻本、17)
萩谷朴『平安朝歌合大成 増補新訂 第一巻』同朋舎出版、1995年、155ページ
月よには花とぞ見つる竹の葉にふりしく雪をたれかはらはん
(4・古今和歌六帖、第一、ゆき、753)
『新編国歌大観 2』角川書店、1984年、204ページ
竹のはにふりかからなん梅のはな雪のうちのをほるとみるべく
(4・古今和歌六帖、第六、たかむな、4123)
『新編国歌大観 2』角川書店、1984年、250ページ