「鷂(はしたか)の」という用語の枕詞の語釈に「地名「とや野」にかかる。一説に鳥屋(とや)と同音で続くとも、また、これが元で「外山」にかかるように転じたともいう。」という語釈があり、日本国語大辞典・第二版では、『新続古今和歌集』(1439年)からの例が添えられていますが、さらに、194年ほどさかのぼる用例があります。
野径月
たちかへり又もきてみんはし鷹のとやのをいづる秋のよの月
(132・壬二集、玉吟集、下、秋部、2433)
『新編国歌大観 第三巻私家集編1歌集』角川書店、1985年、776ページ