マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

笑顔のための、ごはんを作る楽しみ、食べてもらう楽しみ。

2007年10月14日 15時55分32秒 | 庵主の日記
うちの夫は、いつも美味しい美味しいとご飯を食べてくれます。

ただ小松菜やもやしを塩で炒めただけのおかずでも、野菜から出てきた汁までご飯にかけてこれがうまいんやと言って、やっぱりもう一杯飯食べるわとご飯をよそうのです。

普段は本当にご飯と野菜しか食べない我が家の恥ずかしいくらい質素なメニューも
あんなにうまいうまいといってくれると、お米や野菜たちのほうが背筋を伸ばしておいしくなくっちゃいけないわとがんばってくれそうな感じがします。

こうなると作り手の料理の腕などいっさい関係ないんだとさえ思ってしまいます(笑)。

そして、身を引き締めがんばってくれたお料理の素材たちと味を引き出す夫に感謝。

また、この笑顔を見たくなって今日もご飯の準備をいたします。

マクロビオティック料理教室(応用)羹のコース、始まりました。

2007年10月14日 11時40分25秒 | マクロビオティック料理応用 羹(こう)
第7期で実施した羹のコースの新しいカリキュラムをさらに体系的に整理した内容で、2007年第8期秋冬<羹のコース>が始まりました。

レギュラー8名のスタートです。(今回は欠席者1名で7名のご参加)

実は、飯のコースからのステップアップ者は4人。後の4人はマクロビオティック初心者(*0*)。
半分の方がビギナーということで、急遽10時~16時の長丁場。2部制にして基礎クラス張りの細かな説明を入れた特別クラスとなりました(笑)。

第1回目のテーマは<玄米をマクロビオティックする>です。
玄米を自由自在に使いこなして、主食の玄米をより多く頂くことができる美味しくって楽しいメニュー作りの応用を学んでいただけるようにいたしました。


第1部は玄米ご飯を主食としての炊き方を実習。


圧力鍋、土鍋での炊き比べと炊飯器やステンレスで炊いた玄米ご飯の違いを説明。
ビギナーの方にも良く分かるように、玄米の洗い方からスタートいたしました。
圧力鍋では、基本の玄米ご飯、玄米クリーム用、玄米粥を炊きそれぞれ試食しました。

玄米クリームの煎り玄米、玄心の煎り玄米と2種。
玄米ポップ、玄米あられなど玄米を煎ったり玄米糒を揚げたりしたものも作りました。


炊き上がった玄米で、玄米コロッケ、炊き込み風秋の玄米混ぜご飯、玄米サラダとかぼちゃの玄米スープ(ポタージュ)を作りました。




玄米コロッケにはオニオンアッセのブラウンソテーとかぼちゃの玄米スープで残ったかぼちゃの皮を入れました。甘くておいしい~♪

混ぜご飯は蒸し煮のレッスンも兼ねて、里芋、人参、椎茸、本シメジ、えのき茸、揚げを蒸し煮して、三年醸造のお醤油を水で割った出汁醤油で味付け。水分がなくなるまで煮詰めてからご飯に混ぜ合わせます。秋だわ~。

玄米サラダはマスタークックで炊いた玄米ご飯を使ったので柔らかすぎましたが、柑橘果汁の爽やかなサラダとなりました。本当はもっとパラッと炊けたご飯のほうがおいしいです。

かぼちゃのポタージュのとろみは玄米ご飯。
優しい口当たりと甘さがおいしかったです。














第2部では、玄米リゾット、お粥パンと玄米クリームプリン、玄心(黒煎り玄米スープ)を作りました。



圧力鍋で炊いた玄米粥を塩とオリーブオイルでリゾットに。蒸し煮した人参の甘さに針生姜の香りがほっとする美味しさです。体調や季節などに応じた食材選びをすれば、もちろんどんな食材を生かしてもOK。



同じお粥でも地粉と塩を少し足してオーブンで焼くと玄米お粥パンの出来上がり。
中の具は、黒煎り玄米スープの出し殻に蓮根のすりおろしと金時豆を混ぜて作った蓮根玄米ハンバーグ。玄米甘酒ドレッシングをたっぷりつけてバンズに焼いた玄米お粥パンで挟みました。

 

玄米クリームプリンは皆さんで作った玄米クリームを使って、豆乳と寒天と葛だけで作りました。上にかけたソースは玄米甘酒と少しの豆乳(水でもOK)ときな粉をクリーム状にしたものです。激ウマです。

岡部先生から頂いた「玄米コーヒ」を入れていただきました。

玄米クリームの糠のカスは塩を混ぜてオーブンで焼いてクリスピーにしていただきました。

さてさて、何品作ったかしら?

でももっともっとメニューはあるんですよね~。
玄米恐るべし。

全部主食の食卓が可能だなんて!玄米に偏見持っている方もきっと意識が変わりますよね。

さてさて、次回は「出汁、スープをマクロビオティックする」がテーマです。
玄米菜食の食材を駆使して、美味しいお汁物をあれこれ作ります。

ご興味のある方、単発でもご参加OKです。
但し、時間のゆとりを持ってご参加くださいね。

殆どレシピ無しの品数多しで、結構サバイバルですぞ!




秋冬の料理教室、始まりました~。

2007年10月14日 09時44分38秒 | マクロビオティック料理基礎 飯(はん)



金曜日から無何有庵マクロビオティック料理教室の基礎クラス<飯のコース>を皮切りに第8期秋冬が始まりました。

飯のコースは、今期は人数を抑えてと考えかなりお断りすることになってしまい申し訳なかったのですが、実際にスタートすると、単発で体験の方や振り替えの方を含むとなんと16人の大人数となってしまいました(アセ;)。
レギュラーは13名です。
皆さん半年間ヨロシクお願い致します。



飯のコースは基礎をしっかり学んでいただきたいと思い、基本食をベースに基本メニューの習得、蒸し煮のマスター、陰陽の理解、迷わないマクロビオティックへのアプローチを、料理を通して「暮らし方」「思いのもち方」などをご一緒に学んでいければと考えています。
自分という小さな核をマクロに広げていき楽しく自由に自然体で、自と他の概念を外せるといいなぁと思います。

マクロビオティックは難しく考えれば奥深く頭がよくなくっちゃ無理~って思えるほどの、学問的な一生かかっても習得できない、または哲学的で行を修めるようなストイックな観もありますが(本当はそんなことではないのだけれど・・)、それはそれが得意な方にお任せしましょう。

私は、私たちが生命体である最低限の礼として「イノチを大切にする」ということこそがマクロビオティックと考えています。

それは自己表現でもないし、他者との優劣もないし、迷うものでも、苦しむものでもない、もちろん評価するものでもないし、格付けされたり、流派があったりするものでもありません。

違うのかもしれませんが、桜沢先生のおっしゃる「最高判断力」というのは考える力というものではなくどちらかというと「直観的な絶対間違わない(見失わない)本能」のことではないかと思っています。

それは、自然に逆らわないということのような気もします。

つまり、難しい言葉や理論なんて必要がないのです。
だって、こうしてちゃんと生を受け、生きている。

「生命」という「私」も「あなた」も同じということに共鳴しあい感受することで、与えられた限りあるイノチを精一杯全うしてイノチの輝きを大切にしていけばいいのです。

病気も争いも災いもない、無何有(むかゆう)を創ることができるといいですね。