6月8日の水上バスから眺めた橋梁の続きです。

永代橋の次は、清洲橋が見えてきました。永代橋の男性的な力強い美しさに対し、優雅な女性的な美しい橋とされています。トップの写真です。女性と一緒には下の写真です。


清洲橋はライン川のケルンに架かる吊り橋をモデルにしたそうです。昭和3年(1928年)に完成しています。自定式の吊り橋です。平成19年(2007年)には、下流の永代橋、勝鬨橋とともに国の重要文化財に指定されています。
新大橋が次に在りました。

鋼の斜張橋です。昭和53年(1978年)竣工だそうです。このころの斜張橋はケーブルの数が少ないです。今は、マルチケーブルが主流で、細いケーブルが多数配置されています。
その上流に両国橋が在ります。

ゲルバー桁橋です。桁の途中に回転できるヒンジが組み込まれています。


こうしたヒンジを入れることで、解析の容易な静定構造になります。今は、落橋防止の装置が付加されています。昭和17年(1932年)の竣工です。両国という名の由来は、武蔵と下総の国を結ぶことから付けられたそうです。
今度は、鉄道橋です。

総武本線の隅田川橋梁です。列車はゆっくりとこの橋を渡っていました。
バルコニーのある蔵前橋が在りました。


昭和2年(1927年)の竣工です。
3連のアーチは、厩橋です。


こちらも昭和4年(1929年)の竣工です。
上路と下路のアーチ橋の組み合わせという駒形橋は厩橋の上流に在ります。


昭和2年(1927年)の竣工です。
その駒形橋の上流には、吾妻橋が在ります。吾妻橋のアーチの奥に駒形橋のアーチが見えます。


昭和6年(1931年)の竣工です。
こうした橋梁は、それぞれが画一的で無く、それぞれの美しさを持っていると思います。しかも、大正末から昭和初めに集中しています。

