10月18日(火)の続きです。トップの写真の右下から始めます。縦長以外の看板です。
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一番右下は、文字を右から左に横に読みますので、戦前か、戦後直後のものと思われます。「福助足袋」です。㈱福助は、現在、東京に本社が有りますが、元々は堺市に有りました。創業者の辻本福松氏が、堺市で足袋の製造販売を行う「丸福」を創業したのが始まりです。1882年(明治15年)のことです。そして、1900年(明治33年)に「福助印堺足袋」を販売したそうです。順調に売り上げが伸び、会社も発展しました。しかし、2003年(平成15年)民事再生を申請し、
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「福助足袋」の隣の琺瑯看板は、「味噌、醤油、鈴彦、ヤマカノ」と書かれています。ヤマカノ醸造㈱さんのものと思います。宮城県登米市の会社です。明治中期の頃の創業だそうです。明治と昭和の二度の大火で焼失し、詳しいことは分からないとのことです。
「焼酎ダイヤ」の隣の四角い看板は、見たことはあるような気がして調べました。鳥と日の丸の図柄です。調べたところ、解りました。㈱ヒドリ自転車製作所のシンボルマークです。
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「㈱ヒドリ自転車製作所」の隣に「火気厳禁」があり、その隣に「茶」と書かれた琺瑯看板が有ります。小さく「静岡〇三」と書かれています。たぶん、静岡県菊川市の共栄製茶農業協同組合のお茶の看板だと思います。「まるさん」がシンボルマークなので。
「茶」の左隣に「一番よい獅子印の綿」の琺瑯看板が有ります。新潟市中央区の木村綿業㈱の琺瑯看板です。1911年(明治44年)に木村商店を法人にし、発足した会社です。現在も寝具などを製造、販売しています。
その上に花の琺瑯看板が有ります。こちらは、「ぼたん印の綿」のマークだけになったものと思います。新潟市の横山商店の綿です。現在は廃業されているそうです。
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「ぼたん」の上、小さい縦長の琺瑯看板が有ります。「靴と傘の協働社」と書かれています。㈱協働社は、秋田県秋田市等にあった量販店チェーンストアです。うさぎがシンボルマークでした。最盛期には、東北50店舗を要したそうです。残念ながら、1997年(平成9年)に経営破綻したそうです。
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大きな菱形の2枚の琺瑯看板は、「金盃」です。金盃酒造㈱は、神戸市灘区に有ります。1963年(昭和38年)、四季醸造の技術を先代の社長、高田小三郎氏が推進したそうです。また、「火入れ」という加熱処理をしない、生酒はこの会社が始めたものだそうです。
一番左上の四角い琺瑯看板は「日の丸」です。秋田県横手市の日の丸醸造㈱さんの酒銘です。秋田藩佐竹氏の紋所から由来で、日の丸になったそうです。創業は1659年(元禄二年)です。1943年(昭和18年)、戦争による企業整備令で廃業になりました。しかし、1948年(昭和23年)に復興し、現在に至っています。「まんさくの花」の酒銘が有名なようです。
こうした琺瑯看板は歴史が有ります。調べていて面白いです。
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