自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

緯度0大作戦 コメンタリー その2

2006-09-15 | 特撮
「緯度0大作戦」DVD コメンタリー 続き

*ルパン
「続夕陽のガンマン」の三人がそのままルパンのキャストである事を、聞き手の方が指摘すると、今それにお気づきになったらしく、結構驚いたご様子でした。(笑)
最初、五エ門役だった事を仰っていました。
山田さんは絵が出来ていないと絶対にダメだったので、途中で(声入れを)中止した話をされていました。
「笑う」と言っても、ゲラゲラ笑うのか、クスクス笑うのか絵がないと分からないじゃないですか、との事。

*仮面ライダー(首領の声)
沢りつおさん等、エコーの皆さんが怪人を演っていたので、それを取り仕切る首領として、落ち着いた、強いしゃべりで演じられたそうです。
(他の皆さんが大変だったのに、自分はチョコチョコッと済ませてラクだったと言う、いつものお話も出ていました。笑)

聞き手の方が、「仮面ライダー・ストロンガー」の最終回で、歴代ライダーが勢揃いする中、敵のボスが「この声に聞き覚えはないか?」とのセリフがあったとお話になっていました。
そこで、それぞれのライダーが「何々首領の声だ!」と言って、名前は違っていても、実は全部同じ首領だった事が分かるんだそうです。(見てみたい。)
但し、「この声に聞き覚えはないか?」のセリフ・・・「僕が喋ったんですか?」と仰っていて、ご記憶にないみたいでした。

*キャシャーンのナレーション
聞き手の方が「たった一つの命を捨てて、生まれ変わった不死身の体」と言うのが有名でしたね、と言うと、ナント!!!「キャシャーンがやらねば誰がやる」とのありがたいお言葉が!!!
聞き手の方も「有難う御座います」と思わず仰っていました。(笑)

キャシャーンの実写劇場版のナレーションは、いろいろ入れたとの事です。
(アニメで有名なOPナレが使われなくて、本当に残念でした!!!)

*ナレーションについて
相当昔からやっていた。ラジオもずっとやっていた。
ナレーションというのは場面と場面のつなぎで、説明をちゃんとしなくてはいけない。
人に伝えなくてはいけない。
自分が分かれば良い、と言うようなナレーションが今は多いが、お客様にきちんと伝えなくてはいけないとの事です。

*「納谷悟朗の東京ナントカ散歩」と言うラジオで、「普通に喋ってくれ」と言われた事があったそうです。
ちゃんと「納谷悟朗の」とついているのに、いつもの調子のナレーションではなくて、普通に話して欲しいと言われた事があったそうです。

*演劇を始められたきっかけ
立命館大学の演劇研究に入ったのが最初。
その後「東童」に入団。児童向けの劇団で、ピーターパンや宝島をやったそうです。

*テアトル・エコー
喜劇専門で、元々ブールバール(フランスの小粋な喜劇)の様な物をやろうという事だったそうです。

*演出について
俳優さんに気持ち良く演って欲しい。
役者さん達に、押しつけがましい事はあまり仰らないそうです。
それぞれの役者の個性だから。

*モンティ・パイソン
ジョン・クリーズの二代目だった事。(初代は近石真介氏)
周りの役者がみんな達者だったので、台本などもほとんどなくて、好き勝手に作って喋っていたそうです。楽しかったそうです。

究極のアドリブですね!!!
私は、東京12版のモンティを拝見出来た幸運に、ますます喜びを感じました。(笑)

*「地方検事」 TBS
最初のアテレコ作品。伝説の生アテレコのお話を少しされていました。
若山弦蔵さん、中村正さんなど。

アテレコ創世記のお話はあちこちでされていますが、折角なのでアップします。

前日に大スクリーンで試写したそうです。
細かくチェックして、当日もう一度リハーサル。それで本番。
そして、生放送でアテレコしたそうですが、レシーバーがなく、音無しで演っていて、「(声が)合う訳ないですよ。」
男と女の声が入れ替わったり、とちったりした事もしょっちゅうあった様ですが、生放送で証拠もなく、ある意味では気楽だったとか。
そのうち、レシーバーを皆が聴けば良い事に気づいたそうです。
その後、録音テープの関係で途中でトチルと最初から入れ直さなければならなくなり、生の方がラクだったと思われた事もあったそうです。

*緯度0大作戦に関して
映画が大らかですね。東宝らしさがあって、楽しく見られる映画です。

*最後にファンの皆さんへメッセージ
『僕も段々年をとって、いろいろキャラクターが狭まって来ましたけどね、やはり、現役で演ってないとね、ダメなんですよね、役者って言うのは。
まだまだ現役で演ってみたいと思っていますよ。』

ずっと現役で、と良く仰っていますが、何度伺っても心強く嬉しくなるお言葉です。
ぜひ本当にずっとずっと演って頂けたらと思います。

***

「緯度0大作戦」の本編の映画は、また改めてご紹介したいと思います。(未定)
特撮映画は「ガンマー第3号」ぐらいしか、ご紹介していませんが、ニック・アダムスもちゃんと書かなくては・・・と思ってはいるのですが。(苦笑)

***

「緯度0大作戦」DVDボックスに関して、荒野の流れ者様よりDVDの発売情報を頂きました。
本当にありがとう御座いました。心よりお礼申し上げます。


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緯度0大作戦 コメンタリー その1

2006-09-15 | 特撮
「緯度0大作戦」 Latitude Zero コメンタリー

DVDのBOXセットの中の短縮版に、納谷悟朗さんのコメンタリーが入っていますので、簡単にまとめてご紹介します。
いつものお話も多いですが、初耳のお話もありました!!

DVDには、モチロン本編の映画(マッケンジー艦長役:ジョセフ・コットン)、オマケにソノシートからの音声も入っていました。(語り:納谷悟朗)
沢山楽しめるBOXです。ファンの方は、ぜひチェック下さい!!

<コメンタリーまとめ>

*「フランケンシュタイン対地底怪獣」や「怪獣大戦争」のニック・アダムスさんは少しご記憶の様でした。本多監督(本多猪四郎監督)には随分お世話になりました、とインタビューを通して何回も仰っていました。

*「緯度0」で共演(?)の宝田明さんとは、「怪獣大戦争」でも共演されています。
宝田さんのお話になった時に、ご一緒に舞台に出られた時の事を仰っていました。

「耳の中の蚤」(ジョルジュ・フェドー作)日生劇場
宝田明、納谷悟朗、平井道子、財津一郎

一応チェックしてみたのですが、残念ながら何時頃の事なのか分かりませんでした。
もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂ければ幸いです。

*アフレコ
テスト、ラストテスト、本番 だいたい3回で収録出来るそうです。
慣れない方が演ると、自分の声を聞いてから声を出すので、一拍遅れたりするそうです。

*「ガンマー第3号」は覚えていらっしゃらないとの事です。
森谷四郎監督の「弾痕」(実写出演。加山雄三主演)に出演した事をお話になっていました。

*NHKの「事件記者」にご出演になっていたそうです。
(「事件記者」1958年~1966年放送。実写。DVDが出ていますが、悟朗さんが登場されたエピソードが分からないので、残念ながらチェック出来ません。ご存知の方がもしいらっしゃいましたら、何卒ご教示下さい。)

*吹き替えについて
(いつものギャラのお話をなさっていましたが、それは置いといて・・・笑)
なるべく向こうの演技に合わせる。
日本語と英語では、センテンスが違うので、力点がズレるので、むこうのアクションに合わせて声を出されたとの事です。
それを上手くやろうと努力されたそうです。

*好きな役者
皆、好きは好きだそうです。
日曜洋画の時に、骨格や声、しゃべりクセなどで持ち役を考案。
ゲーブルのフィックスとなる。
ゲーブル、ヘストン(随分演りました・・・と仰っていました!笑)、ジョン・ウェイン。
ジョン・ウェインは、小林昭二がさんトラブルがあって降りたので。
小林さんは低い声で演っていらっしゃったが、ジョン・ウェインは実際には、ちょっと鼻にかかった甘い(声)イメージがあったので、そう演ろうと思われたそうです。
ダメが出たりしたが、それで演ったそうです。
「小林君と違う事を演ってみたいじゃないですか・・・せっかく演るんだから。」と納谷版ジョン・ウェインの個性を強調されていました!!!(笑)

ヘストンは格調があるが、先の読める演技で、吹き替えは楽との事でした。
「十戒」「ベン・ハー」等。
特撮ファンの聞き手の方が「猿の惑星」の事を言うと、ヘストンの映画の中では「猿の惑星」や「黒い絨氈」がちょっと変わっていますねと仰っていました。
「黒い絨氈」なんて、スラスラ出て来たのが結構意外でした。(笑)

ヘストンが来日した時に会った話をしていらっしゃいました。

リー・ヴァン・クリーフ
クリーフは役者としてお好きだったそうです。
山田康雄、大塚周夫・・・と、「続・夕陽のガンマン」の声のキャストがスラスラ出ました。
「上手いんですよね、皆ね。」
クリーフのTV映画もアテられた事があったそうですが、何の事でしょう???

*円谷作品
ウルトラマンA 
ウルトラマンを演った事があるんだけど、皆信用しなくて・・・と、ちょっと自信がなさそうなご様子?
聞き手の方は特撮ファンで、ファンには悟朗さんの声が凄く印象的と、悟朗さんにエースの事を話すと「じゃ、ウソじゃないんだ。」と笑っていらっしゃいました。

*アニメ
原音がないので、どんな声を出してもいい。

銭形警部
最初は結構カッコ良かったが、次元や五エ門の様に、周りにカッコイイのがいっぱい居るから三枚目になった。エコーは喜劇が専門だし。

沖田艦長
松本先生が「これは僕の親父ですから」と仰っていたそうです。
先生のお父様がイメージのキャラだそうです。
(実は、今の今まで知りませんでした。土下座)

現役の艦長だから「あんなに老けている訳ないんですよね」と仰っていました。
私も沖田は70才ぐらいだとずっと思っていたんですが、悟朗さんも70才~80才ぐらいの想定で演じられたそうです。
でも、現役なんだから、本当は50か60でしょう?と仰っていましたが、劇場版パンフのキャラ設定に52才と書いてあります。
私はそれを読んだ時に、本当に驚きました。(苦笑) 
徳川機関長が57才。徳川さんの方が年上だったんですね。
二人は同期生ぐらいかと思っていました。(笑)

*マッケンジー艦長(緯度0)
本多監督は、何も仰らなかったそうです。好きな様に演って下さいと言う感じだったそうです。
マッケンジー艦長は結構、高い声で演っていらっしゃいます。
ジョセフ・コットンの艦長なので、ちょっとカッコ良くなったのかも・・・との事です。

*御自分で吹き替えた作品は、あまりご覧になっていないとの事です。
御自分の声を聞くのは恥ずかしいそうです。

アテレコは、外国人なので、日本人にはない洒落た感じで、吹き替えを演っていて、外国人ぽくなるのに慣れている所もあるそうです。
キノトール氏に、エコーの役者はすぐ外人になれるから楽でいいと言われた話をしていらっしゃいました。

***

その2に続く


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