大塚周夫さんと悟朗さんの「ゴーストタウンの決斗」(ゴーストタウンの決闘)(1973年1月11日放送)をご紹介します。
大塚さんはウィドマーク、悟朗さんはロバート・テイラーと、お二人ともそれぞれの持ち役を吹き替えていらっしゃいました。
大塚さんはウィドマークの吹き替え31作目、悟朗さんはテイラーの6作目です。
この作品のテイラーは少し老けていますが(と言っても47歳)声質が「哀愁」(1972年10月5日放送)に近いです。
調べた所、「哀愁」と「ゴーストタウンの決斗」は3ヶ月程の間に放送されていました。
またこのお二人の御共演は「アラモ」(1972年10月8日、15日放送)からも2ヶ月程の事でした。
「ゴーストタウンの決斗」ビデオカバー(部分)
大塚周夫、納谷悟朗
「ゴーストタウンの決斗」のウィドマーク(大塚周夫)
前にも書きましたが、ロバート・テイラーの演技はどちらかと言うと地味なので、ウィドマークの方が目立っていて、以前拝見した時は悟朗さんもわざわざ控えめに演技なさったのだろうか??と思ったのですが、今回チェックした時は前ほど地味には思いませんでした。
キャストも懐かしい皆さんでいっぱいです。(青野さんとか渡部さんとか島さんとか。)
悟朗さんと大塚さんのシーンから少しご紹介します。
テイラーとウィドマークは昔の仲間です。
二人とも元南軍の将校ですが(どこかで聞いた設定ですね?????笑)、軍の任務として北軍の街を荒らしたりしていました。
敗戦後もそのまま略奪行為を続けていた様ですが、嫌気がさしたテイラーが金を持って逃走し、現在は保安官になっています。
そのテイラーが埋めた金を探しに行くと言う話です。
ウィドマークは根っからの悪党と言う感じですが、テイラーの方は基本的に善人で紳士です。(笑)
何故かウィドマークがテイラーにかなり友情を感じていて、その辺も面白かったです。
大塚さんは今回もべらんめい調全開でした。
大塚周夫、納谷悟朗
最初の方でテイラーが投獄中のウィドマークを助けた後のシーンからです。
納谷: クリント、ここで別れよう。
大塚: おめえはどっちへ行くんだい?何なら一緒に行ってもいいじゃねぇか。
納谷: 断るよ。
大塚: へへへ。いやあ、こいつはなかなかいい馬だ。連れてっちまうのかい?
納谷: お前にやる。
大塚: ほんとかい。そうかい、そいつは有難てぇや。随分気前がいいじゃねぇかよ。
だけどまさかおめえ、こいつで帳消しにしようってんじゃねぇだろうな。いくらいい馬でも2万ドルはしねぇからな。
納谷: あの金は使わなかった。
大塚: 成る程。そりゃどうしたんだ。誰かに恵んでやったのか?
納谷: 埋めたんだ。それっきりになってるから、恐らく今もそこにあるはずだ。
大塚: また随分妙な事をしたもんだな、ジェイク。一体お前何だってそんな事、考えついたんだ?
納谷: お前には分からんだろう。
大塚: どうしてだ。分かるかもしれねぇぜ。おれにだってな。おめえはこれで貸し借りなしって言いてぇんだろうがな。
納谷: 前に一度お前に助けてもらったが、これでその恩は返した。当然もう借りはないはずだ。だがお前はそう思わないが。
大塚: そうだジェイク。このままではお前も枕を高くして眠れねぇだろう。銃を貸してくれ。ここできっぱりきりをつけようぜ。
納谷: 断る。
大塚: 今やるも後でやるも同じじゃねぇか。
納谷: はは。同じじゃないな。俺は今やるにしろ後でやるにしろ、お前とは御免だ。やるとしても、時と場所は俺が自分で選ぶ。
大塚: いやー、そうは行かねぇジェイク。
納谷: あとをつけようなんて考えるな。分かってるな。これは伊達じゃないぞ。
大塚: うん、確かにいい腕だ。だが俺ほどじゃねぇな。かなり上手いってぇだけだよ。ふふ。
***
最後の方の部分を少しご紹介します。
DVDカバー 決闘シーンの図柄ですが、テイラーが後姿で顔が見えません。(笑)
納谷: 正直に言えクリント。
大塚: 何だい?
納谷: 事がお前の計画通りに運んだ場合、お前は銃を渡す気だったか、撃ち殺す気だったか。どっちだ。
大塚: そいつは、おもしれえ質問だな、ジェイク。俺は銃を渡す気だったぜ。
納谷: いいだろう。
テイラーはウィドマークにガンベルトを渡しますが、銃は向こうの方へ投げました。
納谷: お前の銃だ。
大塚: 俺は手渡す気だったぜ。
納谷: 私はお前が私を好いているほど、お前が好きじゃないんだ。
大塚: くそう!
***
*タイトルに「決闘」とありますが、テイラーは銃を放り投げてウィドマークがそれを取りに行き、その間に家の周りに身を隠したりして、最後に一瞬射ち合うと言う感じでした。
二人が向き合って、ひとつ、ふたつ、みっつ・・・で早撃ちと言う様な決闘ではなかったのがちょっと残念でした。
どうしてもウィドマークの方が強そうなので、こうするしかなかったんでしょうか。テイラーの頭脳勝ち???(笑)
ロケ地の山並みがとても綺麗でした。
ロケはデスバレーとアラバマヒルズ(カリフォルニア州ローンパイン)だそうです。(DeathValley and the Alabama Hills of Lone Pine, California)
*ウィドマークの仲間の一人が「スタートレック」のマッコイ役のディフォレスト・ケリーでした。(声は渡部さん)
***
上に載せたDVDのカバー写真もそうでしたが、作品的にウィドマークの方が目だっている為か、全体的にウィドマークの方が主役の様な扱いになってしまっている印象でした。
これはワーナーの「ウエスタン・クラシック」DVDボックスのカバーです。
ここでもウィドマークの写真です。テイラーなし。(苦笑)
ロバート・テイラー(納谷悟朗)
スチール写真等をチェックしたのですが、主役のはずのテイラーのピンの写真が見つかりませんでした。(苦笑)
画質が悪いですが、急遽キャプチャした物です。(笑)
テイラーは完全に食われてしまいましたが、悟朗さんは食われていません。
悟朗さんと大塚さんは完全に互角です。念のため。(笑)
***
「ゴーストタウンの決斗」(ゴーストタウンの決闘)
The Law and Jake Wade 1958年 米
1973年1月11日(木) 東京12チャンネル/テレビ東京
ジェイク・ウェイド(ロバート・テイラー):納谷悟朗
クリント(リチャード・ウィドマーク):大塚周夫
ペギー(パトリシア・オーエン):上田みゆき
ウェクスラー(ディフォレスト・ケリー):渡部猛
オルテロ(ロバート・ミドルトン):島宇志夫
レニー(ヘンリー・シルヴァ):青野武
バーク:槐柳ニ
アベリー:藤本譲
ルーク:嶋俊介
中尉:若本規夫
***
以前載せた記事はこちらにあります。
http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/442.html
大塚さんはウィドマーク、悟朗さんはロバート・テイラーと、お二人ともそれぞれの持ち役を吹き替えていらっしゃいました。
大塚さんはウィドマークの吹き替え31作目、悟朗さんはテイラーの6作目です。
この作品のテイラーは少し老けていますが(と言っても47歳)声質が「哀愁」(1972年10月5日放送)に近いです。
調べた所、「哀愁」と「ゴーストタウンの決斗」は3ヶ月程の間に放送されていました。
またこのお二人の御共演は「アラモ」(1972年10月8日、15日放送)からも2ヶ月程の事でした。
「ゴーストタウンの決斗」ビデオカバー(部分)
大塚周夫、納谷悟朗
「ゴーストタウンの決斗」のウィドマーク(大塚周夫)
前にも書きましたが、ロバート・テイラーの演技はどちらかと言うと地味なので、ウィドマークの方が目立っていて、以前拝見した時は悟朗さんもわざわざ控えめに演技なさったのだろうか??と思ったのですが、今回チェックした時は前ほど地味には思いませんでした。
キャストも懐かしい皆さんでいっぱいです。(青野さんとか渡部さんとか島さんとか。)
悟朗さんと大塚さんのシーンから少しご紹介します。
テイラーとウィドマークは昔の仲間です。
二人とも元南軍の将校ですが(どこかで聞いた設定ですね?????笑)、軍の任務として北軍の街を荒らしたりしていました。
敗戦後もそのまま略奪行為を続けていた様ですが、嫌気がさしたテイラーが金を持って逃走し、現在は保安官になっています。
そのテイラーが埋めた金を探しに行くと言う話です。
ウィドマークは根っからの悪党と言う感じですが、テイラーの方は基本的に善人で紳士です。(笑)
何故かウィドマークがテイラーにかなり友情を感じていて、その辺も面白かったです。
大塚さんは今回もべらんめい調全開でした。
大塚周夫、納谷悟朗
最初の方でテイラーが投獄中のウィドマークを助けた後のシーンからです。
納谷: クリント、ここで別れよう。
大塚: おめえはどっちへ行くんだい?何なら一緒に行ってもいいじゃねぇか。
納谷: 断るよ。
大塚: へへへ。いやあ、こいつはなかなかいい馬だ。連れてっちまうのかい?
納谷: お前にやる。
大塚: ほんとかい。そうかい、そいつは有難てぇや。随分気前がいいじゃねぇかよ。
だけどまさかおめえ、こいつで帳消しにしようってんじゃねぇだろうな。いくらいい馬でも2万ドルはしねぇからな。
納谷: あの金は使わなかった。
大塚: 成る程。そりゃどうしたんだ。誰かに恵んでやったのか?
納谷: 埋めたんだ。それっきりになってるから、恐らく今もそこにあるはずだ。
大塚: また随分妙な事をしたもんだな、ジェイク。一体お前何だってそんな事、考えついたんだ?
納谷: お前には分からんだろう。
大塚: どうしてだ。分かるかもしれねぇぜ。おれにだってな。おめえはこれで貸し借りなしって言いてぇんだろうがな。
納谷: 前に一度お前に助けてもらったが、これでその恩は返した。当然もう借りはないはずだ。だがお前はそう思わないが。
大塚: そうだジェイク。このままではお前も枕を高くして眠れねぇだろう。銃を貸してくれ。ここできっぱりきりをつけようぜ。
納谷: 断る。
大塚: 今やるも後でやるも同じじゃねぇか。
納谷: はは。同じじゃないな。俺は今やるにしろ後でやるにしろ、お前とは御免だ。やるとしても、時と場所は俺が自分で選ぶ。
大塚: いやー、そうは行かねぇジェイク。
納谷: あとをつけようなんて考えるな。分かってるな。これは伊達じゃないぞ。
大塚: うん、確かにいい腕だ。だが俺ほどじゃねぇな。かなり上手いってぇだけだよ。ふふ。
***
最後の方の部分を少しご紹介します。
DVDカバー 決闘シーンの図柄ですが、テイラーが後姿で顔が見えません。(笑)
納谷: 正直に言えクリント。
大塚: 何だい?
納谷: 事がお前の計画通りに運んだ場合、お前は銃を渡す気だったか、撃ち殺す気だったか。どっちだ。
大塚: そいつは、おもしれえ質問だな、ジェイク。俺は銃を渡す気だったぜ。
納谷: いいだろう。
テイラーはウィドマークにガンベルトを渡しますが、銃は向こうの方へ投げました。
納谷: お前の銃だ。
大塚: 俺は手渡す気だったぜ。
納谷: 私はお前が私を好いているほど、お前が好きじゃないんだ。
大塚: くそう!
***
*タイトルに「決闘」とありますが、テイラーは銃を放り投げてウィドマークがそれを取りに行き、その間に家の周りに身を隠したりして、最後に一瞬射ち合うと言う感じでした。
二人が向き合って、ひとつ、ふたつ、みっつ・・・で早撃ちと言う様な決闘ではなかったのがちょっと残念でした。
どうしてもウィドマークの方が強そうなので、こうするしかなかったんでしょうか。テイラーの頭脳勝ち???(笑)
ロケ地の山並みがとても綺麗でした。
ロケはデスバレーとアラバマヒルズ(カリフォルニア州ローンパイン)だそうです。(DeathValley and the Alabama Hills of Lone Pine, California)
*ウィドマークの仲間の一人が「スタートレック」のマッコイ役のディフォレスト・ケリーでした。(声は渡部さん)
***
上に載せたDVDのカバー写真もそうでしたが、作品的にウィドマークの方が目だっている為か、全体的にウィドマークの方が主役の様な扱いになってしまっている印象でした。
これはワーナーの「ウエスタン・クラシック」DVDボックスのカバーです。
ここでもウィドマークの写真です。テイラーなし。(苦笑)
ロバート・テイラー(納谷悟朗)
スチール写真等をチェックしたのですが、主役のはずのテイラーのピンの写真が見つかりませんでした。(苦笑)
画質が悪いですが、急遽キャプチャした物です。(笑)
テイラーは完全に食われてしまいましたが、悟朗さんは食われていません。
悟朗さんと大塚さんは完全に互角です。念のため。(笑)
***
「ゴーストタウンの決斗」(ゴーストタウンの決闘)
The Law and Jake Wade 1958年 米
1973年1月11日(木) 東京12チャンネル/テレビ東京
ジェイク・ウェイド(ロバート・テイラー):納谷悟朗
クリント(リチャード・ウィドマーク):大塚周夫
ペギー(パトリシア・オーエン):上田みゆき
ウェクスラー(ディフォレスト・ケリー):渡部猛
オルテロ(ロバート・ミドルトン):島宇志夫
レニー(ヘンリー・シルヴァ):青野武
バーク:槐柳ニ
アベリー:藤本譲
ルーク:嶋俊介
中尉:若本規夫
***
以前載せた記事はこちらにあります。
http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/442.html