続きです。その1よりご覧下さい。
***
みどりの騎士、ドン・ディエゴ・ミランダから「モンテシーノスの洞窟」の事を聞いたドン・キホーテは、洞窟を探検する事になる。
親友の心臓を抉り取ったと言う、伝説の騎士モンテシーノス。
その名前を頂く洞窟だった。
200メートルはある命綱をつけて、洞窟へ降りて行くドン・キホーテ。
が、一時間経っても、合図を送ってよこさない彼を心配したサンチョとみどりの騎士は、彼を引き揚げてしまう。
すると、ドン・キホーテはぐっすり眠っているのだった。
素晴らしい夢を見ていたと言う彼は、起こされて不満げだった。
彼は、美しくも心楽しい草原に居たと言う。
壮麗な王宮。城壁は透明な水晶で出来ていた。
そして王宮の扉が開くと、品の良い老人が出てきたと言う。
丸い黒の帽子を被り、真っ白な顎ひげをたくわえた老人。手には数珠を持っていた。
この老人こそ、モンテシーノスだった。
この役を熊倉氏が演じていらっしゃいました。
(悟朗さんのモンテシーノスもちょっと拝聴してみたかったですが・・・。でも主人公だから、二役はダメかな?笑)
「ようこそおいで下さった。」と、老人。
ここには老人と多くの男女が、メルリンの魔法にかけられて閉じ込められていると言う。
「久しい間、貴公をお待ちしておりました。」と老人は続ける。
モンテシーノスの洞窟に秘められた一切の事を、世の人々に知らせて欲しい。
この役目はドン・キホーテの為にのみ、とっておかれたのだと言うのだった。
モンテシーノスは、従兄弟で盟友ドーランダルテの今際のきみの頼みを聞き入れ、彼の心臓を抉り取り、それを彼の想い姫べレルマの元へ届けた、と言う伝説があるのだ。
城の中では、乙女達が喪服姿でしずしず歩いて行く。
一番後ろに高貴な姫。べレルマ姫だ。姫はミイラの心臓を両手に掲げ持っていた。
ドーランダルテの心臓だ。
メルリンの魔法がとけぬうちは(姫は)「永遠に悲しみの中に居なくてはならないので御座りまする。」と、モンテシーノス。
この辺は幻想的な内容で面白かったです。結構マジだったし。(笑)
想像だけの世界ですが、色彩感覚豊かで、美しいシーン。
音声だけでもシーンが見える気がするのは、本当にスゴイです。
ドン・キホーテは、水晶の城で、魔法にかけられた騎士や美しい姫達と3日間過ごした。
そこで彼は、モンテシーノスからドルシネーア姫の魔法を解く方法を聞く。
(魔法が解ければ、ドルシネーア姫の真の姿を拝見出来ると信じているのだ。)
それはサンチョが自ら、ケツたたき3300回のムチを加える事だと言う。
(ロマンチックなのか、ズッコケなのか、全く分からない所が、この話のスゴイ所。笑)
これを聞いたサンチョは「とんでもねぇ!」と断り続けた。
バルセローナの町に入ると、喝采を受けるドン・キホーテ。
ライオンと戦った騎士。モンテシーノスの洞窟から帰還した騎士、として名声が上がっていたのだ。但し、喝采は、からかいも含まれていたのだが。
そこに登場した銀月の騎士。
ドン・キホーテとの一騎打ちを所望する。
ドン・キホーテが負けた時は、武器を捨て、郷里に帰ると言うのが条件だった。
そしてこの一騎打ちに負けるドン・キホーテ。
この辺りの演技、サスガです。
銀月の騎士は、故郷に帰って隠遁すれば、姫の名誉には傷がつかない様に計らうと約束する。
銀月の騎士の正体は、ドン・キホーテの友人カラスコ。
ドン・キホーテの冒険を止めさせようと考えた、苦肉の策だった。
ドルシネーア姫の魔法を解きたいと願うドン・キホーテは、サンチョにムチたたき料を払っても良いと言う。そういう事なら・・・と承諾するサンチョ。
草むらの奥深く、自分にムチを打つサンチョ・・・実はその辺の木を叩いているだけ・・・安原さん、良い調子です。そして軽快にムチウチを数える悟朗さんです。(笑)
やがて二人は村へ帰って来た。
ドン・キホーテ、騎士は辞めたが、今度は羊飼いになって暮らそうと思う、と言う。
「野原の静寂の中で心を慰め、牧歌的な清らかな営みをしながら、存分に恋の想いにふけろうと決心したのじゃ。」
そして、これからは「牧人キホーテス」と名乗ると言う。
彼の妄想は、まだまだ続いていた。(笑)
***
セリフが多く、喋りっぱなしで楽しかったです!!(笑)
このドラマCDのご注文は、テアトルエコーで「オーディオ・ドラマ名作選CD販売」のページをご覧下さい。
また「詳しい内容」へ行くと、ドラマの一部を試聴出来ます。
次回は、同じくエコーのドラマCD「宝島」をご紹介します!
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原作:ミゲル・デ・セルバンテス 「Don Quijote」
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みどりの騎士、ドン・ディエゴ・ミランダから「モンテシーノスの洞窟」の事を聞いたドン・キホーテは、洞窟を探検する事になる。
親友の心臓を抉り取ったと言う、伝説の騎士モンテシーノス。
その名前を頂く洞窟だった。
200メートルはある命綱をつけて、洞窟へ降りて行くドン・キホーテ。
が、一時間経っても、合図を送ってよこさない彼を心配したサンチョとみどりの騎士は、彼を引き揚げてしまう。
すると、ドン・キホーテはぐっすり眠っているのだった。
素晴らしい夢を見ていたと言う彼は、起こされて不満げだった。
彼は、美しくも心楽しい草原に居たと言う。
壮麗な王宮。城壁は透明な水晶で出来ていた。
そして王宮の扉が開くと、品の良い老人が出てきたと言う。
丸い黒の帽子を被り、真っ白な顎ひげをたくわえた老人。手には数珠を持っていた。
この老人こそ、モンテシーノスだった。
この役を熊倉氏が演じていらっしゃいました。
(悟朗さんのモンテシーノスもちょっと拝聴してみたかったですが・・・。でも主人公だから、二役はダメかな?笑)
「ようこそおいで下さった。」と、老人。
ここには老人と多くの男女が、メルリンの魔法にかけられて閉じ込められていると言う。
「久しい間、貴公をお待ちしておりました。」と老人は続ける。
モンテシーノスの洞窟に秘められた一切の事を、世の人々に知らせて欲しい。
この役目はドン・キホーテの為にのみ、とっておかれたのだと言うのだった。
モンテシーノスは、従兄弟で盟友ドーランダルテの今際のきみの頼みを聞き入れ、彼の心臓を抉り取り、それを彼の想い姫べレルマの元へ届けた、と言う伝説があるのだ。
城の中では、乙女達が喪服姿でしずしず歩いて行く。
一番後ろに高貴な姫。べレルマ姫だ。姫はミイラの心臓を両手に掲げ持っていた。
ドーランダルテの心臓だ。
メルリンの魔法がとけぬうちは(姫は)「永遠に悲しみの中に居なくてはならないので御座りまする。」と、モンテシーノス。
この辺は幻想的な内容で面白かったです。結構マジだったし。(笑)
想像だけの世界ですが、色彩感覚豊かで、美しいシーン。
音声だけでもシーンが見える気がするのは、本当にスゴイです。
ドン・キホーテは、水晶の城で、魔法にかけられた騎士や美しい姫達と3日間過ごした。
そこで彼は、モンテシーノスからドルシネーア姫の魔法を解く方法を聞く。
(魔法が解ければ、ドルシネーア姫の真の姿を拝見出来ると信じているのだ。)
それはサンチョが自ら、ケツたたき3300回のムチを加える事だと言う。
(ロマンチックなのか、ズッコケなのか、全く分からない所が、この話のスゴイ所。笑)
これを聞いたサンチョは「とんでもねぇ!」と断り続けた。
バルセローナの町に入ると、喝采を受けるドン・キホーテ。
ライオンと戦った騎士。モンテシーノスの洞窟から帰還した騎士、として名声が上がっていたのだ。但し、喝采は、からかいも含まれていたのだが。
そこに登場した銀月の騎士。
ドン・キホーテとの一騎打ちを所望する。
ドン・キホーテが負けた時は、武器を捨て、郷里に帰ると言うのが条件だった。
そしてこの一騎打ちに負けるドン・キホーテ。
この辺りの演技、サスガです。
銀月の騎士は、故郷に帰って隠遁すれば、姫の名誉には傷がつかない様に計らうと約束する。
銀月の騎士の正体は、ドン・キホーテの友人カラスコ。
ドン・キホーテの冒険を止めさせようと考えた、苦肉の策だった。
ドルシネーア姫の魔法を解きたいと願うドン・キホーテは、サンチョにムチたたき料を払っても良いと言う。そういう事なら・・・と承諾するサンチョ。
草むらの奥深く、自分にムチを打つサンチョ・・・実はその辺の木を叩いているだけ・・・安原さん、良い調子です。そして軽快にムチウチを数える悟朗さんです。(笑)
やがて二人は村へ帰って来た。
ドン・キホーテ、騎士は辞めたが、今度は羊飼いになって暮らそうと思う、と言う。
「野原の静寂の中で心を慰め、牧歌的な清らかな営みをしながら、存分に恋の想いにふけろうと決心したのじゃ。」
そして、これからは「牧人キホーテス」と名乗ると言う。
彼の妄想は、まだまだ続いていた。(笑)
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セリフが多く、喋りっぱなしで楽しかったです!!(笑)
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次回は、同じくエコーのドラマCD「宝島」をご紹介します!
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原作:ミゲル・デ・セルバンテス 「Don Quijote」